世界遺産の姫路城は、昭和の大修理・平成の大修理を経ていよいよ城の素晴らしさが際立つようになった。築城から400年以上も経っている巨大な建造物でもある。その維持費たるや想像をはるかに超える額なんだろうと思ってネットで調べてみた。
姫路城の管理費は1年で約3億4500万円という。それ以外の費用を合わせると11億から12億円といわれている。入場料収入は17.2億円、その他の観光収入などを合わせると20億から25億と推定されている。つまり、巷で懸念されている城の財政圧迫などはあり得ないようだ。毎年10億円以上の利益を生んでも外国人への値上げを実施すれば、姫路市は守銭奴になりかねないのではないか。
入場者数の制限であるならば、もっと開かれた方法で、等しく世界中に見てもらえるような仕組みを模索してこその世界遺産であろう。外国人専用料などと言った陳腐な施策で、世界中に恥をかくようなことだけは何とか勘弁して欲しいものだ。