過去に向き合うこともできない東京都と違って、大震災を経験した関西の都市では高層マンションに異を唱える市長も現れた。島根県松江市長もタワマンに反対している。夜の接待攻勢に断固とした態度表明のように思える。開発業者の社員でも疑問に思う人が少なからずいることから、今のような無茶苦茶な開発ではいずれ破綻するだろう。それが景気変動論の法則である。
不況は必ずくるのである。それと同様に自然災害も必ずやってくる。そういう真実に蓋をして、あの手この手で地権者を懐柔するのはいかがなものだろう。地方が廃れてしまえば都会も必ず廃れるのである。食料自給率が4割を切るような社会をいつまで続けるつもりだろう。それまでしても、一人当たりのGDPは世界で34位(最新では38位)という。何かが間違っているということである。