結論から言えば買い得だ。ディーゼルエンジンは少々値が張るが、エンジンとしての耐久性は折り紙付き。それが証拠に船舶のエンジンではディーゼルにかなうエンジンはない。世界でその名を馳せるヤンマーがいい見本だ。3月まで乗っていたヨットのエンジンはヤンマーの3GMである。毎日8~10時間ぶっ通しで半年間動かしても何一つ問題は起きなかった。
前車のプリウスに11年乗ったが、大きなおもちゃに乗っている感覚だった。個人的な感想だが、電池を積んだ車を相棒と呼びたくない。電車やバスの代わりにはなるが愛車になれない気がする。自ずと洗車も月に1回から2か月に1回と間隔が空いていった。今は1週間に1回は洗車しているから、近所の奥さんが「よく洗車されますね」と言われるくらいだ。
個人の意見と断って言えば、米国のテスラ車もよく見るようになったが、まさにおもちゃの電気自動車といったデザインだという人がいても不思議ではない。いうなれば子供っぽいデザインなのである。最近のトヨタ車も洗練された子供っぽいデザインに変化してきたように思う。漫画の世界から抜け出したようなデザインは平和な社会の象徴なのかもしれない。そうだとしても、武骨とまではいかなくても主張を持ったデザインの車は残してほしい。
本題に戻れば、車輪の音しかしなくなった車より、エンジンの鼓動が聴こえる車がいい。エンジン車の廃止が囁かれていたので、年齢的にもラストチャンスだと思って買ったディーゼル車は、タフで安定して存在感があると誇らしくさえある。