その日もいつもと変わらない1日だと思っていました。
私と夫は仕事へ
子ども達は学校へ
学校から帰ってきたら娘は習い事に、息子は外遊びに
そんな日常に時々プラスされるのが、息子の担任の先生から電話です。
「今日息子君がこんなしくじりをやっちゃってました。」との報告を聞いて私はただただ平謝り…
息子の“しくじり”は殆どが“自爆型”です。調子に乗り過ぎて自分自身をダメにするやつです。(友達をからかったり、授業を妨害することはなかったようです。)
先生からの電話報告を聞いた後、なかなかリビングにやってこない息子に声をかけます。
「先生から電話があったけど、なんだと思う?」
息子はバツが悪そうな顔でしどろもどろに白状します。
そして私からのお説教。聞いた言葉を頭の中で組み立てるのが苦手な息子にも届くよう、言葉選びに気を付けながら説教をします。ADHDを免罪符にはしたくありません。
そうこうしているうちに夫が帰宅。夫とも共有する。
これが我が家の“日常”でした。
ところがその数か月前から「言って聞かせるなんて生易しい事を言ってられない」ような事が数回ありました。発達障害外来の先生からも「素行症」という話を聞き、もしそうだったらどうしよう…と不安になっていました。
その日も息子は「言って聞かせるなんて生易しい事を言ってられない」ことをやらかしました。
さらにウソにウソを重ねて自分の否を認めない、受け入れない息子。
お互いが感情的になり衝突します。
責め立てるように息子へ感情をぶつける私。
息子が玄関へと向かいます。
前にも1度息子が玄関に向かい、外へ出て行こうとした時がありました。
その時は必死に止めました。「お母さんが悪かった」とは言いませんでしたが、「家を出て行ったら家族がバラバラになるんだよ」「仲良く暮らすためにはどうしたらいいか考えようよ」と言って引き止めました。
「あなたは大事に家族。私の大切な息子。だけど、悪いことをしたら叱るのが親。」
だけど今回は違いました。
私は積もり積もった不安がストレスとなり爆発してしまいました。
「もうあなたの好きにしなさい。」
そう言って私はリビングに戻りました。
数十分後。電話が鳴ります。
警察から「息子君を保護しました。」と連絡がきました。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
はぁ…書いてしまった。
出て行く息子を引き止めればよかったと思う自分と
遅かれ早かれこうなっていたのかもしれないと思う自分が、天使と悪魔みたいに私の頭の上で言い争いをしています。
この時息子は一人街をブラブラ歩いていたわけでもなく、公園にポツンといたわけでもなく、友達のお家に逃げたわけでもなく、家から歩いて数分の交番に行ったようです。息子のなかでも何かプツリと切れたのかもしれません。