手元にある音源(Wav、mp3など)から内容の一部だけを抽出して様々な用途に使いたい-。そんな風に思った経験はないでしょうか?
今回、この記事で紹介するのは、ズバリその方法そのもの。この記事で紹介している小技は色々と使いではあると思うのですが、
もっとも威力を発揮すると思われるのが、手元にある音源を使って携帯電話の着信音を作る方法で着信音にする音源の元を作成しようとした時かな。
J-POPの曲はだいたい1曲4分半くらいはありますし、正直なところ、これを丸々着信音にしてしまうのははっきり言ってちょっと長いです。というか大抵の場合、着メロにする処理すらできないでしょう。
なのでその場合、今回紹介しているような方法でファイルの中から部分的に必用な音だけを抽出することになります。
また、今回の記事のタイトルが『Waveファイルを編集する方法』としていますが、どうやら今回の記事で用いている『Wave Editor』というフリーソフトは
Waveファイルだけでなく、MP3、WMAのファイル形式でも編集することが可能みたいです(WMAはわたしは確認していないので(汗)あしからず)。
■作業を始める前に用意しておくもの
ではこの作業を始める前に用意しておくもの。用意するものは以下の2つ。
1.編集をしたい音源(Wav、MP3、WMA)のファイル
2.フリーソフト、Wave Editorをダウンロードして、自分のPCにインストール
まず1.は当然必要(苦笑)。ちなみに元にする音源は、ファイル形式がWAV、MP3、WMAのいずれかの形式であればどのようなものでも、例えどんな長さの音源であっても構いません。
そして2.。これは文字通りWaveファイルを編集するためのフリーソフト。また、上でも少し触れている通りWaveファイルだけでなく、MP3やWMA形式のファイルも編集することができます。
まずはコイツを上のリンクからダウンロードし、自分のPCにインストールしてください。
■編集するファイルから好きな部分だけを抽出する
ここで紹介するフリーソフト『Wave editor』というソフトは、音声形式のファイル(WAV、MP3、WMA)を様々な形で編集することができるソフトなのですが
やはり、一番の主な使い方としては『編集するファイルから好きな部分だけを抽出する』ことだと思います。
また、このフリーソフトを使えば、基本的にマウスでの操作ができない全盲の視覚障碍者でも、比較的簡単に音声形式のファイルから、好きな部分を抽出することができます。
まず『Wave editor』を自分のPCにインストールしましょう。インストールをする際に、何課色々『ツールバーをインストールしますか?』と聞いてきますが
これも要らなければ、インストールをする際にチェックを外しておくといいと思います。
そして、ソフトのインストールが無事終了したら、次にフリーソフト『Wave editor』を起ち上げます。
起ち上がったらAltキーを押し、十字キーの↓を1回押して『open』にカーソルを合わせてEnterキーを押します。
すると編集する音声ファイルを選択するウィンドウが起ち上がるので、編集したいファイルを選んでください。
編集したい音声(ファイル)を選んだら、いよいよ音声(ファイル)から好きな部分だけを抽出する作業をします。
まず画面に起ち上がっている『Wave editor』の構造を確認しましょう。
そもそも 、この『Wave editor』というソフトは、起ち上がっている『Wave editor』上に表示されている
波形(つまりは音声データ)を視覚的に閲覧しながら、その音声データから抽出したい範囲をマウスでドラッグして選択する、というようなソフトなんです。
しかしながら、キーボードのみでの操作を強いられる全盲の視覚障碍者には、マウスで『好きな範囲をドラッグする』というような芸当は残念ながらできません(涙)。
ですが、この『Wave editor』というソフトであれば、やり方を工夫すればマウスではなくても『好きな範囲を選んでドラッグする』と同じようなことはできます。
この記事では、その方法を紹介していきます。もし『オレはマウスで操作するんだ!』という方は、どうかご自分で他のやり方を説明しているサイトを探してください(笑)。
まず『Wave editor』の一番上にカーソルを合わせると
Main の選択 タブで決定
と音声が読み上げます。
次にタブを1、2回押します。すると、『000:00.000』という数値が入力されたエディットボックスがあることが分かります。
これは抽出したい範囲を『時間』で指定し、その数値を入力するための欄。
上のエディットボックスが抽出したい範囲の開始時間、下のエディットボックスが抽出したい範囲の終了時間を入力するための欄です。
ちなみに時間は1/1000秒の単位で指定することができるので、
例えば5分の曲の1分30秒から2分10秒の間を抽出したいと思った場合、
上のエディットボックスに
001:30.000
下のエディットボックスに
002:10.000
と半角数字を入力することで指定することができます。
次に上で選択した範囲を確定させる処理をします。下の2つあるエディットボックスの下の欄からタブを1回押すと
Selected チェックなし
と読み上げるチェックボックスがあることが分かります。ここにチェックを入れると上で数値(時間)を入力して選んだ範囲を選択することができます。
つまり、これで『マウスで好きな範囲を選択してドラッグした』のと同じ状態を作ることができるわけです。
これで『抽出したい範囲を選択した状態』にすることはできたので、後はその選択した範囲をプレビュー再生し、内容を確認します。プレビュー再生は
Ctrl+p
でできます。ちなみに、そのプレビュー再生を停止するためには
Ctrl+t
で止められます。
また、もし選択した範囲をプレビュー再生して確認し気に入らなかった場合は、再度範囲を指定し直します。
その方法は、再び時間(数値)をそれぞれの欄に入力し直します。そしてチェックボックスに入っているチェックを一度外し、すぐにもう一度チェックを入れなおします。
これで『Wave editor』上の選択されていた範囲が選びなおされたので、再びプレビュー再生をして内容を確認します。
後は、気に入った状態のものが作成できるまで、この作業を延々と繰り返すだけです。
そして気に入った状態の音源を作成することができたら、それをファイルにして保存します。
保存する方法は、『Wave editor』上のメニューバー→fileの下にある
Save Selected As
から編集した音源を、ファイルにして保存することができます。なお、保存されるファイルは元がどの形式のファイルであってもWave/MP3ファイルになるので、それは知っておいてください。
■時間(数値)を入力するのって結構面倒じゃね?
上の項では、時間を数値で指定する方法であれば、マウスを使わないでも抽出したい範囲を指定することができると書きました。
でも-。上の小見出しのように思っている人は結構いると思います。正直なところ、音声読み上げソフトで操作している場合、入力した時間(数値)の確認をすることも難しいですし。
なので、自分は次のような方法で以上の問題を少しでも軽減することにしています。これを読んでくれているみなさんも、参考にされてみてはどうでしょうか?
まず、無題のテキストエディタ(メモ帳)を起ち上げておきます。そして『Wave editor』上に時間を入力する必要が出てきた際には、あらかじめ起ち上げておいたテキストエディタの
1行目に抽出したい開始時間
2行目に抽出したい終了時間
を入力するようにします。そしてコイツをそれぞれコピーして、それぞれのエディットボックスに貼り付けてしまうんです。
こうすることで、上で挙げた2つの問題点はかなり解決できると思います。もちろん、作業するウィンドウのフォーカスをイチイチ切り替えなければならない、という新たな問題も出てはくるのですが(汗)。まぁ、正直このあたりは作業をする人の好みですかね。
■編集する音源の音量を調節する方法
次に編集したい音声データの、音量を『Wave editor』で調節する方法を紹介します。
といってもこれは簡単で、『Wave editor』に元となる音源を読ませた後、Altキーでメニューバーを開き
operationの下にある『Amplify (Increase)』か『Amplify (Decrease)』を選ぶだけです。
ちなみに音量を上げたい場合はIncrease、下げたい場合はDecreaseを選びます。
そしてIncrease、Decreaseのいずれかを選ぶと
どの程度の音量にするのか?を入力する欄が表示されます。ここに数値を入力してタブキーを数回押し『&Ok』を押して音量を決定してください。
■Wave Editorの主な機能・コマンド一覧
そして、この『Wave editor』には他にも以下のような機能・コマンドがあります。
ただ、その機能を全部説明していくととんでもない文量になってしまうので、ここでは機能の主な概要だけを紹介しておきます。
・『Edit』の下にある主なメニュー
Cut
選択した範囲の音声データを切り取る。Windowsの『切り取り』と同じ
Paste
切り取りやコピーした音声データを指定したポイントで貼り付ける。いわゆるWindowsの『貼り付け』
Delete
選択した範囲の音声データを削除
Select All (Ctrl+A)
『Wave editor』上に読み込んだファイルの音声データを全て選択する。1曲の長さを知る時なんかに使用すると便利かも
・『Operations』の下にある主なメニュー
Play (Ctrl+P)
編集中の音声データを再生
Pause
既に再生している音声データを一時停止
Stop (Ctrl+T)
既に再生している音声データを停止する
Fade In
指定したポイントからフェードイン
Fade Out
指定したポイントからフェードアウト
Insert Silence
無音を指定したポイントで、指定した時間挿入する
Normalization
音量を、歪まない程度まで上げ下げする機能
Reverse
編集している音声データを逆回転させる
Invert
『Wave editor』上に表示させている音声データの波形を反転させる
なお、ノーマライズ / 逆回転 / 波形反転 / 音量の上げ下げは、
編集する音声データ全体にかかるものなので、特に範囲指定する必要はありません。
今回、この記事で紹介するのは、ズバリその方法そのもの。この記事で紹介している小技は色々と使いではあると思うのですが、
もっとも威力を発揮すると思われるのが、手元にある音源を使って携帯電話の着信音を作る方法で着信音にする音源の元を作成しようとした時かな。
J-POPの曲はだいたい1曲4分半くらいはありますし、正直なところ、これを丸々着信音にしてしまうのははっきり言ってちょっと長いです。というか大抵の場合、着メロにする処理すらできないでしょう。
なのでその場合、今回紹介しているような方法でファイルの中から部分的に必用な音だけを抽出することになります。
また、今回の記事のタイトルが『Waveファイルを編集する方法』としていますが、どうやら今回の記事で用いている『Wave Editor』というフリーソフトは
Waveファイルだけでなく、MP3、WMAのファイル形式でも編集することが可能みたいです(WMAはわたしは確認していないので(汗)あしからず)。
■作業を始める前に用意しておくもの
ではこの作業を始める前に用意しておくもの。用意するものは以下の2つ。
1.編集をしたい音源(Wav、MP3、WMA)のファイル
2.フリーソフト、Wave Editorをダウンロードして、自分のPCにインストール
まず1.は当然必要(苦笑)。ちなみに元にする音源は、ファイル形式がWAV、MP3、WMAのいずれかの形式であればどのようなものでも、例えどんな長さの音源であっても構いません。
そして2.。これは文字通りWaveファイルを編集するためのフリーソフト。また、上でも少し触れている通りWaveファイルだけでなく、MP3やWMA形式のファイルも編集することができます。
まずはコイツを上のリンクからダウンロードし、自分のPCにインストールしてください。
■編集するファイルから好きな部分だけを抽出する
ここで紹介するフリーソフト『Wave editor』というソフトは、音声形式のファイル(WAV、MP3、WMA)を様々な形で編集することができるソフトなのですが
やはり、一番の主な使い方としては『編集するファイルから好きな部分だけを抽出する』ことだと思います。
また、このフリーソフトを使えば、基本的にマウスでの操作ができない全盲の視覚障碍者でも、比較的簡単に音声形式のファイルから、好きな部分を抽出することができます。
まず『Wave editor』を自分のPCにインストールしましょう。インストールをする際に、何課色々『ツールバーをインストールしますか?』と聞いてきますが
これも要らなければ、インストールをする際にチェックを外しておくといいと思います。
そして、ソフトのインストールが無事終了したら、次にフリーソフト『Wave editor』を起ち上げます。
起ち上がったらAltキーを押し、十字キーの↓を1回押して『open』にカーソルを合わせてEnterキーを押します。
すると編集する音声ファイルを選択するウィンドウが起ち上がるので、編集したいファイルを選んでください。
編集したい音声(ファイル)を選んだら、いよいよ音声(ファイル)から好きな部分だけを抽出する作業をします。
まず画面に起ち上がっている『Wave editor』の構造を確認しましょう。
そもそも 、この『Wave editor』というソフトは、起ち上がっている『Wave editor』上に表示されている
波形(つまりは音声データ)を視覚的に閲覧しながら、その音声データから抽出したい範囲をマウスでドラッグして選択する、というようなソフトなんです。
しかしながら、キーボードのみでの操作を強いられる全盲の視覚障碍者には、マウスで『好きな範囲をドラッグする』というような芸当は残念ながらできません(涙)。
ですが、この『Wave editor』というソフトであれば、やり方を工夫すればマウスではなくても『好きな範囲を選んでドラッグする』と同じようなことはできます。
この記事では、その方法を紹介していきます。もし『オレはマウスで操作するんだ!』という方は、どうかご自分で他のやり方を説明しているサイトを探してください(笑)。
まず『Wave editor』の一番上にカーソルを合わせると
Main の選択 タブで決定
と音声が読み上げます。
次にタブを1、2回押します。すると、『000:00.000』という数値が入力されたエディットボックスがあることが分かります。
これは抽出したい範囲を『時間』で指定し、その数値を入力するための欄。
上のエディットボックスが抽出したい範囲の開始時間、下のエディットボックスが抽出したい範囲の終了時間を入力するための欄です。
ちなみに時間は1/1000秒の単位で指定することができるので、
例えば5分の曲の1分30秒から2分10秒の間を抽出したいと思った場合、
上のエディットボックスに
001:30.000
下のエディットボックスに
002:10.000
と半角数字を入力することで指定することができます。
次に上で選択した範囲を確定させる処理をします。下の2つあるエディットボックスの下の欄からタブを1回押すと
Selected チェックなし
と読み上げるチェックボックスがあることが分かります。ここにチェックを入れると上で数値(時間)を入力して選んだ範囲を選択することができます。
つまり、これで『マウスで好きな範囲を選択してドラッグした』のと同じ状態を作ることができるわけです。
これで『抽出したい範囲を選択した状態』にすることはできたので、後はその選択した範囲をプレビュー再生し、内容を確認します。プレビュー再生は
Ctrl+p
でできます。ちなみに、そのプレビュー再生を停止するためには
Ctrl+t
で止められます。
また、もし選択した範囲をプレビュー再生して確認し気に入らなかった場合は、再度範囲を指定し直します。
その方法は、再び時間(数値)をそれぞれの欄に入力し直します。そしてチェックボックスに入っているチェックを一度外し、すぐにもう一度チェックを入れなおします。
これで『Wave editor』上の選択されていた範囲が選びなおされたので、再びプレビュー再生をして内容を確認します。
後は、気に入った状態のものが作成できるまで、この作業を延々と繰り返すだけです。
そして気に入った状態の音源を作成することができたら、それをファイルにして保存します。
保存する方法は、『Wave editor』上のメニューバー→fileの下にある
Save Selected As
から編集した音源を、ファイルにして保存することができます。なお、保存されるファイルは元がどの形式のファイルであってもWave/MP3ファイルになるので、それは知っておいてください。
■時間(数値)を入力するのって結構面倒じゃね?
上の項では、時間を数値で指定する方法であれば、マウスを使わないでも抽出したい範囲を指定することができると書きました。
でも-。上の小見出しのように思っている人は結構いると思います。正直なところ、音声読み上げソフトで操作している場合、入力した時間(数値)の確認をすることも難しいですし。
なので、自分は次のような方法で以上の問題を少しでも軽減することにしています。これを読んでくれているみなさんも、参考にされてみてはどうでしょうか?
まず、無題のテキストエディタ(メモ帳)を起ち上げておきます。そして『Wave editor』上に時間を入力する必要が出てきた際には、あらかじめ起ち上げておいたテキストエディタの
1行目に抽出したい開始時間
2行目に抽出したい終了時間
を入力するようにします。そしてコイツをそれぞれコピーして、それぞれのエディットボックスに貼り付けてしまうんです。
こうすることで、上で挙げた2つの問題点はかなり解決できると思います。もちろん、作業するウィンドウのフォーカスをイチイチ切り替えなければならない、という新たな問題も出てはくるのですが(汗)。まぁ、正直このあたりは作業をする人の好みですかね。
■編集する音源の音量を調節する方法
次に編集したい音声データの、音量を『Wave editor』で調節する方法を紹介します。
といってもこれは簡単で、『Wave editor』に元となる音源を読ませた後、Altキーでメニューバーを開き
operationの下にある『Amplify (Increase)』か『Amplify (Decrease)』を選ぶだけです。
ちなみに音量を上げたい場合はIncrease、下げたい場合はDecreaseを選びます。
そしてIncrease、Decreaseのいずれかを選ぶと
どの程度の音量にするのか?を入力する欄が表示されます。ここに数値を入力してタブキーを数回押し『&Ok』を押して音量を決定してください。
■Wave Editorの主な機能・コマンド一覧
そして、この『Wave editor』には他にも以下のような機能・コマンドがあります。
ただ、その機能を全部説明していくととんでもない文量になってしまうので、ここでは機能の主な概要だけを紹介しておきます。
・『Edit』の下にある主なメニュー
Cut
選択した範囲の音声データを切り取る。Windowsの『切り取り』と同じ
Paste
切り取りやコピーした音声データを指定したポイントで貼り付ける。いわゆるWindowsの『貼り付け』
Delete
選択した範囲の音声データを削除
Select All (Ctrl+A)
『Wave editor』上に読み込んだファイルの音声データを全て選択する。1曲の長さを知る時なんかに使用すると便利かも
・『Operations』の下にある主なメニュー
Play (Ctrl+P)
編集中の音声データを再生
Pause
既に再生している音声データを一時停止
Stop (Ctrl+T)
既に再生している音声データを停止する
Fade In
指定したポイントからフェードイン
Fade Out
指定したポイントからフェードアウト
Insert Silence
無音を指定したポイントで、指定した時間挿入する
Normalization
音量を、歪まない程度まで上げ下げする機能
Reverse
編集している音声データを逆回転させる
Invert
『Wave editor』上に表示させている音声データの波形を反転させる
なお、ノーマライズ / 逆回転 / 波形反転 / 音量の上げ下げは、
編集する音声データ全体にかかるものなので、特に範囲指定する必要はありません。