話のつづき
捨てる神ありゃ拾う神あり
天は我々を見放さなかった。
我々の活動に賛同してくれる方より
なんとふるさと納税制度を使って
100万円という多額の寄付を申し出てくれたのだ。
これには役場も驚いた!と、同時に大きな問題に直面することになる。
神河町では、ふるさと納税の使い方は分野によって振り分けられている。
例えば、福祉に使ってくださいとふるさと納税を行えば福祉団体に分配される。
また、指定された一部の団体を支援する納税者はこれまで居なかった。
今回のふるさと納税は納税者より、我々NPO法人兵庫トラウトファウンデーションが神河町の為に頑張っているのだから、NPO法人兵庫トラウトファウンデーションにとの強い要望があったのだ。
前例主義のお役所に前例が無い寄付が舞い込んだので、慌てふためきその使い方分配について喧々諤々、議論がなされたようだ。
後に、担当して貰った方よりお聞きしたのだが、水産振興についてのふるさと納税だから、漁協にも均等に分配するべきだ。(神河町には漁協が三団体ある)などと言う意見が出たらしい。
勿論、それを聞いて黙っている俺ではない❗️
養殖池を取られた漁協になどに分配なんて以ての外。
【注 前にも書いたが、トラブルを恐れた役場からのお願いもあり、漁協とは話し合いの上、漁協の使用を認めているが、云々…】
俺たちの活動に好意を抱いてくれ
多額の寄付を申し出てくれた方への好意に対しての冒瀆を許す訳には行かず、『均等配分なら我々は辞退する。漁協への分配も辞めていただきたい。その代わり福祉関連団体などに寄付を分配して有効活用して貰いたい❗️』
この強い思いが担当者に伝わり、その後行われた会議で、寄付していただいた方の想いを尊重するとの決定が出され、全額が2年分割で基金と言う形で我々に支払われる事になる。
そして、それがきっかけとなり、現在では神河町水産振興基金として水産振興事業に対して一年最大50万円の補助がNPO法人、漁協を対象として行われる事になった。
一事業、3年と言う事で今年の補助はもらう事は出来てないが、来年以降は環境保全活動として新しい事業を行う予定だ。
この事業を使わせて貰い
3年前にNPO法人兵庫トラウトファウンデーション設立5周年記念として『佐藤成史』さんをお招きし、基調講演を行い参加者には、兵庫県会議員や神河町長、町会議員にもお越しいただき、結果、活動の後押しとなっている。
この様な釣り人目線のイベントに
行政を代表する首長や地方政治家が公務として出席することは稀である。
何故なら、地域との繋がりが認められた団体にしか、政治家が公務として参加する事はない。つまりは、我々は単なる釣りを楽しむ遊び集団ではなく、釣り場つくりを通し水産振興と環境保全、そして地域活性化を担うに値すると言う事が行政からも認められた証である。
全てはふるさと納税がキッカケとなり
ご縁が繋がり、更に今尚広がり続けている。
今回の放流会も30名を越える賛同者が集まってくれた。ほんまに涙モンですわな🥲
話を戻すと
補助金によって事業費に余裕が出来た。
後に念願だったHTFクラブハウス『彩』の建設着工となったと言う流れだ。
【クラブハウス物件探し】
クラブハウスには駐車場が必要。
目的が、人が集まる場所つくりなのだから1台や2台しかじゃ意味がない。
そんな好条件の物件は見当たらない。
借りるにしても毎月それなりのお金は要る。見つけたとしても土地を買う余裕などない。
ボンビー法人には悲しい現実だ…
考え抜いた結果、
致し方ない事ではあるが、私個人の土地を提供しクラブハウス建設に取り掛かかる事になった。
私個人の土地であるが、言わば庭。
私家族の住まいに隣接している。
公のNPO法人のクラブハウスになると言うことは、不特定多数の人の利用も許す事になり、防犯上に於いても対策する必要がある。
また、いくら会員だからと言って家の周りを彷徨かれる事も想定しなければならず、家族のプライバシーを守る責任が生じる。
考えて見て貰いたい。見知らぬ人が自分の敷地に入ってきたら、あなたならどう思いますか?
嫌に決まってますよね。
家族の理解と周囲の理解を得ることがどれだけ大変なことか。
ま、こんな活動を10年間やり続けてきた訳やから、その背中は見てくれている。
すんなりとは行かんでも、最後は理解してくれた。家族に感謝✨
うちに遊びにくる時は、ウチの嫁に手土産くらい持って来てくれよな。
俺らの1番の理解者なんやから。
頼んだで🎁
それから、家族や嫁すら説得出来ん奴が他人を説得し理解を得ようなんて絶対無理やから。仕事でも同じ。←ココめっちゃ重要やで。
ちょっと長くなりすぎたから、
今日はこの辺でおしまい。
つづく。。。
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