【渓流釣り場の未来を考える】
西日本のC&R釣り場の草分け『中野川川』
諸事情により運営中止となっていたC&Rエリアが復活。
今回復活にあたり民間企業が漁協より運営を委託された形は一釣り人として、釣り場運営をする者としても喜ばしい。
『漁場の新しい運営方法』
内水面漁協の6割が赤字運営といわれている。
組合員の高齢化、組合員数減少が大問題となっている漁協にとって、事業委託は負担となっている増殖事業(放流事業)や漁場監視など、マンパワーを補なえることは勿論、
企業の持つ経営ノウハウにより遊漁証の販売業務などメリットは多岐に及ぶ。
漁協運営の衰退が予測されている今後を考えれば、釣り場運営を企業や組織団体に委託されるケースは全国でも当たりの風景になるのは間違いない。
しかし、メリットだけではない。
デメリットも当然存在する。
懸念される問題として、
企業が運営すると言う事は利益を出さなくてはならない。
渓流釣りにおいて、釣り人口もマーケットも減少傾向にある中、利益を出す事は容易ではない。ましてや、都心から近くならまだしも四国の山奥での話だ。
また、以前より運営されていた中野川倶楽部の釣り場イメージを超える事も用意では無いだろう。ハードルは高い。
潤沢な資金のある企業なら、少々の赤字であっても釣り場管理と言う環境に配慮していると言うSDGs的企業イメージアップや広告戦略としてのメリットも多いが、もし、メイン事業に支障が出た時に赤字事業は真っ先に切り捨てられる。
つまりは持続可能な釣り場が一転して存続出来なくなると懸念するところも少なくない。
『漁協に代わる持続可能な釣り場つくり』
NPO法人兵庫トラウトファウンデーションが管理運営するトラウトリバー市川
『神河C&Rエリア』
釣り人による漁協に代わる釣り場つくりの一端として昨年秋に行った
釣り場つくりに関わる釣り人によるトークセッション
「渓流釣り場の未来予想図」
釣り場管理、地域貢献、自然環境保全の観点から、魅力ある未来の渓流釣り場に求められるのは何であるのかを話し合った。
そして、釣り人が望む3つの要素が浮き上がって来た。
一つは、魚を育む美しいフィールド。
二つ目に、活動をリードするキーパーソンの存在。
三つ目は、釣り人仲間が集う空間。
『F=field P=person S=space』
FPSが持続可能な釣り場において大切なヒントで有ることは間違いない。
『人口減少、少子高齢化、衰退する地方』
漁協の存続事態が危ぶまれている。
河川と言う地方資源を守り地域創生の一助を担う、漁協の存続や漁協に代わる新しい取り組みを行うのも釣り人の協力無くしてあり得えないところまで来ている。
未来の子供たちの為に、美しい釣り場環境、水産資源を守り育む事は我々釣り人の大切な責務であると言えよう。
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