「もう十分です。どんな山かわかりました。」とTさん。
「今回、実力不足と判断されて違う山に登ったとしても、
きっと諦められなくて、また来たと思います。
少しでも挑戦させてもらえて良かった…。」
Tさんは、3年前からこの山に魅せられ、地元のガイドと
登ろうとしていました。そして今年AGへ。
「せっかくですから朝日を見てから帰りましょう。」と言って、
Tさんをツルムの岩に腰掛けさせロープを固定し朝日を待ちました。
とても綺麗な朝焼けでした。
普段のマッターホルン登山では、朝焼けを眺めるどころではないので、
Tさんのおかげで、素晴らしい光景を見ることができました。
Tさんの目には、どのように映ったでしょう。
PHOTO:ミシャベルのアルプフーベルとアラリンホルンの間から朝日が。
遠く、ベルナーオーバーランドの山々も見えています。
登頂者のほとんどは、この美しさを見落としているだろう。