けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

山は大荒れです。

2006-10-04 19:40:36 | シシャパンマ
けんけんです!皆さん、応援ありがとうございます!

昨日は、夜の8時過ぎにABCに到着し、ツェリンが
美味しいものを沢山作ってくれていましたが、
食べ物が喉を通ると、痛みを感じて、ろくに食べら
れず、そのままバタンキューでした。

さて、沢山の応援をいただいたにも拘らず、残念ながら
痛いほどの風と不安定な雪のために、山頂に近づく
ことは出来ませんでした。しかし、昨日の下山中から
山頂付近には悪魔の爪ような雲が発生し、現在は、
ABCも含め、強い風が吹きはじめました。
もう、山頂は見えません。

昨夜、C1にステイしたカズ王とクムジュンコも無事に
デポキャンプに下山し、間もなくABCに到着すること
でしょう。ツェリンが迎えにいきました。

5日より、天候が崩れる可能性があったので、シェルパ
たちも昨日までにC1以上の装備を全てデポまで下げて
きました。短い期間の中で考えられる最良のタクティクス
だったと思っていますし、今秋のシシャパンマ中央峰の
最高到達点までは達っすることができた上、ラストキャンプ
から氷河のボトムまでその日のうちに滑走して下りて
きたことは大きな出来事だと私は思います。

皆さんには、容易に感じるかもしれませんが、高所で滑る
という事は大変な事なんです。
滑ることは、登るよりも、呼吸のコントロールが難しい。
吐き気や頭痛と戦いながら、2ターン、3ターンしたら、
窒息するくらいに苦しくなって倒れこむ。その繰り返し。

過去のブログも含め、写真をまたアップしていきますので
お楽しみに。

それと、マナスル隊登頂&全員無事下山おめでとう!
カトマンズで会えるといいね。

photo:朝起きて、シシャパンマを見上げたタカちゃんと
     ひそかは、「本当に帰ってきて良かったよね。
     あの山頂にいたら生きて帰れなかったかも。」って。
     まるで活火山のように煙をたなびかせる
     シシャパンマです。


到着です!

2006-10-04 00:10:28 | シシャパンマ
飯田橋の留守番隊より発信しております。

日本時間23:40、けんけんより連絡が入りました。

たかちゃん、ひそか、けんけんはABCに。
クムジュンコ、カズ王はC1に無事到着しました。

少し落ち着いたら、隊員からメッセージが届くと思います。

みなさん最後まで応援ありがとうございます!