けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

BC、帰還いたしました!

2008-09-25 03:53:18 | マナスル08
けんけん@fromC1toBCです。
(飯田橋留守番隊アップありがとう!)
Photo:C1で朝を迎えて下山開始するモコパパ&ワリソー&とーちゃん。
オヤジチームC1で1泊してきました~!
GPSでの高度は5766m。他チームのキャンプより50mほど上で、
雪のリッジ上のC1では一番上部にあるキャンプ地で展望よし。

昨夜は、ちらし寿司を作って食べ、今朝はサッポロ一番塩ラーメン。
隊員達は、みな食欲もそこそこ、体調もなかなか良かったです。
寒かったとか、暑かったとか、息苦しかったとか、よく寝たとか…
ご意見もいろいろ。僕は久しぶりに長く寝る事ができました。

今朝は足取りも軽く、なかなかのタイムでBCまで下りてきました。
BC到着時はジリジリと太陽の熱を感じる天気で外で裸で行水できましたが、
サマ産のヤク焼肉のランチの後にまたまたパラパラっと雪が降り始めて、
残念ながら現在はドカドカ、バシャバシャと雪がテントを叩いています。

心配しましたが、先に下山した長老の湘南爺も元気でした。
“待ってました”とばかりに下山後の隊員たちを相手にお話開始です。(笑)

それにしてもBCの積雪量は増えていく一方で、まるでスキー場です。
新たにカナダ隊やサミットトレック隊など各隊の撤退が目立ちますが、
一番残念なのは大手公募登山隊のドイツのアミカル隊。
今回のマナスルではイギリス隊と並んで最大級の規模でした。
隊員の体調、雪と天候回復、登山期間の長さ、食料や燃料など、
様々な状況を冷静に判断して進退を考えたのでしょうが、
マナスルに対する総合的な登山戦力が落ちたことには間違いないでしょう。

明日は休養日です。雪は音を立てて降り続いています。
  
Photo:②C1からC2へのアイスフォール帯。右下に2人のクライマー。
     ③今朝、欧州系の2人組みが最近の破断面の中を果敢に挑戦。
     ④C1から見下ろしたBCへのルート。先発の竜石チームが歩いてます。