けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

ラスト・マナスルBC!

2010-10-04 03:20:37 | マナスル2010
けんけん@雪がチラチラのマナスルBCです。

みなさん、本当に応援ありがとうございました。
たくさんたくさん、ご心配をおかけいたしました。

高ちゃんも無事にBCにたどりつき、
ネパールスタッフたちもBCに帰還して、
祝杯をあげることができました。

高ちゃんが到着した嬉しさで頭がポ~としてしまい…、

明日のヘリフライトでのBC脱出にむけて装備を整理したり、
サマガオン村のポーター争奪戦、各国隊へのご挨拶、
スペイン隊をC2で助けたときのテントの回収、
上部キャンプからの荷下げなどなど、

そして、ネパールスタッフ2名、チェパとカミ・ギャルツェンが
手に凍傷を負っており、その下山手配などなど…、

たくさん言い訳がありますが…、

ごめんなさい!
高ちゃんBC帰還のブログアップが遅れました!

飯田橋留守番隊、本当にありがとう。
そして、心配かけて申し訳ありませんでした。

☆写真は高ちゃんが帰還して笑顔の記念写真!御礼に来たスペイン隊の隊長も☆


ダウラギリのニュース聞きました。
とてもとても衝撃です。残念です。悲しいです。

カトマンズ出発前に、田辺チームと一緒の写真をアップしたように、
お互いに頑張ろうってエールを送りあったのに…。
ホンちゃん…なんとか出てきて!ミラクルおこして!


悪天はマナスルだけじゃなかったんだね。


昨日、C2からkumiちゃんと下山を始めて間も無く、
ホワイトアウトした景色から、うっすらと見えた光景は、
かなり広範囲の雪崩のデブリでした。

そのど真ん中に立っている自分たち…ハッとしました!

山頂から下山を開始して、頑張れれば、
そのままC1まで下山しようかとも考えていました。

でも、高ちゃんが遅れていたからC2でステイしたんです。
もし、そのまま下山していたら…。


何かの力が僕たちをC2に止めてくれたんだと思います。


高ちゃんが、チェパたちが…C3で強風と寒さに耐えてくれて、
テントも3張りとも崩壊して、装備も食料もたくさん吹き飛んで…。

でも、それで僕たち2人は助かったのかも。
偶然かもしれないけど…僕たちにはミラクルがあったのかも。

本当に感謝。ありがとう!

そして、たくさんのパワーを送ってくれて、見守ってくれていた、
たくさんの人の念や気や力があったのかも知れないって思います。

明日、無事にヘリフライトがカトマンズへ運んでくれますよう…
もう少し、パワーを貸していて下さいね。

カトマンズから、またご挨拶ができますように。
ではでは。