けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

下山中のメンバー C2到着

2013-05-21 22:27:04 | エベレスト2013

飯田橋留守番隊より発信しています

 

サーダー(ガイドリーダー)のプラチリより、BCマネージャー京子に嬉しい無線連絡が入りました!!

 

現地時間18時40分 プラチリのサポートを受けて、モコパパ、やちよちゃん、こりやん、なすびの4隊員が無事にC2(6300m)に戻りました。

エベレスト登頂を目指した翌日に、難所のローツェフェイス、イエローバンドを下るのは、一筋縄ではいかなかったようで、長い時間がかかってしまいましたが、全員元気だとの報告です。

全隊員は、C2の酸素の濃さに感動していることでしょう。

 

酸素マスクをしないで眠ることができるのは、隊員にとっても本当に嬉しいことだと思います。

 

まだ、明日のアイスフォール通過があるので、気は抜けませんがかなり安全圏内に近づいたと言っていいでしょう。

 

BCマネージャー京子も寝ずに無線を待ち続けて、疲労困憊でしたが、無線連絡のあとは本当に嬉しそうでした。

「明日、みんなが帰ってくるので、それまでに自分の好きな食材を食べないと!!」と言っていたとか、いないとか??

 

隊員をサポートしてくれている、シェルパ3人は荷下げの重い荷物を背負っての下山ですが、もう間もなくC2に到着するとのことです。

テント、マット、バーナー、酸素ボンベ等、大量の荷物を担いでの下山は、私達平地に住む人間には到底できる作業ではありません。

シェルパ達の力強いサポートには、毎度のことながら驚かされます。そして、心から感謝しています。

 

明日は、ローツェアタックとアイスフォール通過、標高は大きく異なりますが、難所での登山・下山が待っています。
今晩は少しでも長く、体を休めることが出来るように祈っています。

いよいよあと2日です。BCに笑顔の隊員が勢ぞろいすることを楽しみにしています!!


ローツェ最終キャンプとの通信

2013-05-21 20:46:42 | エベレスト2013

飯田橋留守番隊より発信しています

 

C4のけんけんと天候確認の連絡をとりました。

 

その際の会話内容を皆さんに少しだけ(書けない話もあるので 笑)お見せします。

 

留守番隊  「もしもし、聞こえますか?お疲れ様です」

けんけん 「ん?ん? あ、留守番隊? 寝てたよー。どうした?」

留守番隊 「最新天気予報届いたので、報告です」

 

この後、天気予報、ルートの状況を伝えるやり取りが続き、その後

 

けんけん 「エベレスト登頂日が日曜日だったから、ブログは盛り上がってないでしょ・・・」

留守番隊 「いやいや、登頂日は月曜日ですよ、なに言ってるんですか!?」

       「ブログ回覧数 2万回。 訪問者数(IP) 4200人ですよ。凄いいっぱいコメント来てますよ」

けんけん 「えー コメント聞きたい。衛星電話値段高いから、BCに無線で読んでもらおう」

留守番隊 「少しだけ読んであげますよ」

けんけん 「いいよ。値段もあるけど、ほんとうは女の子(京子BCマネージャー)に読んでもらいたいんだよ。気が効かないなー」

留守番隊 「あーそうですか。そうしてください」

けんけん 「M浦さんたち元気?」「K岡さん怒ってなかった?(8000mで落し物拾いを頼んだらしい)」

       M浦隊の状況を報告

けんけん 「他になにか楽しいニュースないの?」

 

留守番隊 「〇〇(タレントさん)離婚とか」 その他、たわいもないニュースを伝える。電話の向こうで大爆笑が聞こえる。

 

けんけん 「あ、う〇ちしたくなってきたから、しんちゃんに代わるね」

 

しんちゃん 「(とても丁寧なよそ行きの声で) あ、お久しぶりです。お元気ですか?お世話になりまして、ありがとうございます」

留守番隊 「8000mにいる人に、元気かどうか聞かれると思いませんでしたよ 笑」

       「しんちゃんは元気ですか?」

しんちゃん 「疲れてますが、元気です」

留守番隊 「日本ではエベレスト登頂で、けんけんブログが盛り上がっていますよ」

しんちゃん 「ほんとですか!? 良かったー。誰も応援してないんじゃないかって思ってましたよ」

留守番隊 「明後日、BCに戻れば、みんなのコメントを読めるから、それを楽しみに頑張って下さいね」

しんちゃん 「頑張ります。元気に帰ります!!」

       「けんけんに代わりますか? あ、う〇ち中のようです 笑」

留守番隊 「いいです。代わらなくて、電話代高いとかいいながら、延々と話し続けそうなので、ちょうどいいです」

       「それじゃあ、気をつけて、楽しんできてくださいね。日本での再会楽しみにしてますよ」

 

以上、8000mのテントの中にいる人とは思えない2人との会話でした。

 

しんちゃんは、今回のエベレスト遠征日記をつけています。

以下のURLで見ていただけますので、ローツェから帰ってきてから、

感動の涙で前が見えなくなるくらいの、素敵なコメントを入れてあげてください。

 

 http://ameblo.jp/tokudasika/ 「山登り好きの歯医者さん ブログ」


ローツェ最終キャンプ到着

2013-05-21 18:49:29 | エベレスト2013

飯田橋留守番隊より発信しています

 

けんけんより電話連絡がありました。

けんけん、しんちゃん共に元気な声を聞けました。

 

「ローツェC4(最終キャンプ)着いてから、のんびり日向ぼっこ中でーす」

「みんながよちよちC2に向っていくのが見えたよー。そろそろC2到着だね」

 

という会話で始まり、あまりにも元気なので、少し長電話をしてしまいました。

 

けんけん、しんちゃんは、現地時間の明日未明に最終キャンプを出発、

ローツェクーロワールを抜けて、8500mの山頂を目指します。

通常、4時間~5時間の距離ですが、エベレスト登頂後で消耗している為、6時間くらいの時間を見込んでいます。

 

日本時間の午前中には、皆様に良い報告ができると思います!!

 

また、C2への下山中の隊員のC2到着連絡が届き次第、ご報告させて頂きます。


なすび下山決定

2013-05-21 13:47:36 | エベレスト2013

飯田橋留守番隊より発信しています

なすびと衛星電話で話した内容をご報告させて頂きます。

昨日のアタックは、風も強くかなり厳しい登山だったそうです。
その中でなんとか頑張ってエベレスト南峰まで登りました。

ガイドのけんけんから、あと100mだから、もう少し頑張れと言われたけど、
あまりにも厳しくて、足が前にでなくなり、どうしても頑張ることができず、下山したそうです。

しかしサウスコルのC4に戻り、テントで休んで少し落ち着いた時点で、
どうしてもう少し頑張ることができなかったのか。

こんなことでは、自分が頑張る姿で福島の皆さんを応援したかったのに、応援にならない。

頑張れなかった自分が情けない。

もう一度チャレンジしたい気持ちが湧き上がり、スタッフに何度も何度も再チャレンジ(22日に再度山頂を目指す)をお願いしてきました。

8000mでは、その場にいるだけで、刻一刻と体力を消耗します。
それに加え、血液の赤血球が増えすぎ、どんどん体が危険な状態になります。

8000mに3泊して再度アタックするということは、登頂できる可能性もありませんし、
非常に危険な状態に身をさらすことになります。

多くの応援してくれた皆さんは、登頂することより無事に下山することが、一番の望みです。
その場の感情に流され、無謀なことをするより、今は勇気を持って下山しよう。
ここで諦めず、日本に帰ってもう一度しっかり準備して、再チャレンジしよう。

福島の皆さんにも、なすびが努力し続ける姿が絶対に伝わりますと話したところ

この100mの差が、今の私の実力であることをしっかりと受け止めます。
そして、チャレンジは決して諦めず、この100mを埋める努力を続けていくことにします。
と納得して、下山を決意してくれました。

なすびは、最後まで泣きながら何度も何度もお礼を言い続けていました。

諦めなければ、絶対に夢は叶うはずです。

下山が決まりましたが、BCまではまだまだ長い道のりです。

くれぐれも慎重に降りてきて下さい。
そして、なすびが無事にBCに戻り、そしてなすびの再チャレンジがスタートできるよう、
引き続き応援してください。


C4 詳細報告

2013-05-21 12:39:19 | エベレスト2013

飯田橋留守番隊より発信しています。

 

昨日は大きな応援を頂きまして有難うございました。

また、ご心配をお掛けいたしました。 

 

C4のけんけんより、BCマネージャー京子を経由して連絡がありました。

昨日、天候、体力の消耗により、C4到着が遅くなってしまった隊員もいましたが、全隊員、シェルパがC4に無事に下山しました。

 

現地時間7時40分のC4の状況です。

 

やちよちゃん、モコパパの2人とサポートシェルパ2人の合計4人は、既に本日の宿泊地であるC2に向けて、下山を開始しています。

ローツェへの連続登頂を目指していた、こりやんですが、昨日の疲労が今朝になっても抜けない為、ローツェ登頂は断念となりました。同じく、本日中にC2まで下山するなすび、シェルパスタッフ2人と共に、準備が出来次第、C4から下山を開始します。

 

そして、しんちゃん、けんけんの2人は予定通り、ローツェの山頂を目指します。

今日、ローツェのC4まで移動(サウスコルと同じく標高7900m)、明日の早朝にC4を出発して、ローツェ(8500m)の山頂を目指します。

 

簡単に書いてしまっていますが、これは本当に大変な登山となります。天候悪化、体調不良が少しでも出てきた場合は、直ぐに下山に向うということで、けんけん、AG留守番隊、シェルパスタッフの中で意思共有をしました。

「元気に下山」を第一目標としていますので、温かく見守って頂けると幸いです。

 

無事にBCに到着するご報告が出来るまで、皆様から全隊員、シェルパ、BCスタッフにパワーをいただけたら幸いです。


C4の朝

2013-05-21 12:26:14 | エベレスト2013

飯田橋留守番隊より発信しています

 

ご心配お掛けしましたが、C4から連絡がありました。

詳細は追ってご報告させて頂きますが、全隊員、全スタッフが元気に朝を迎えました!!

 

エベレスト登山の疲労が残っていますが、全員、体調は良いようです。

 

詳細入り次第、続報アップします!!