ジミー大西画伯
サンタクロース ポストカード2枚です。画才があるのですね。うまいです!!
想像できませんね(失礼!!)。
A子と六本木の国立新美術館で展示会を見たあと、
私は「ワイン、行く?」と久しぶりにワインに誘った。
「二人っきりで飲むのも今年はじめてだね」
「うん。この前のふくろう展の絵、よかったよ」
「ありがとね。他の展示作品と見劣りしてなかったでしょ。」
「うん!」
「また、こんど絵を出品するよ。一緒に絵を描かない?」
「うーん、しばらく描いてないからなあ・・・・。相談のってくれる?」
「いいよ。その代わりさあ、ヌード描かせて!」
「ええーーっ??」
「後ろから振り返った振り返り美人。髪が長いから絵になると思うよ。」
「なんだかわかんないけど考えておく」 (たぶんOKだ・・・・。)
そして私は夢を語る。
「絵って面白いよね。私はただの模写みたいな絵じゃなくて、絵を見ただけで背景にある物語が
読めるような絵が描きたいんだ。
絵をみて、その奥に作者がなにが言いたくてその絵を描いたのか?
それを読み取るのが絵画鑑賞の醍醐味でしょ?
だから、私は絵を見ただけでストーリーが読める絵、そんな絵を描いて見たいんだ。」
話を聞いていたA子の黒い瞳が急に大きくなる。
かなり興味と好奇心と愛情を持っているのがわかる。
目は口ほどにもモノを言うのだ、特に女性は・・・・・・。
いやあ、夢を語ってしまったなあ・・・・。
夢を持った男って、魅力的に見えるんだろうなあ。
しかし、なんでこんなにパッとしない頭の回転が悪い私に興味を持つのであろうか?
私が誘わないとA子はいつも、自宅にいる。しかし、私が誘えば喜んで美術館やワインに付き合ってくれる。
明らかに好意が感じられる。オトコとしてこんなにうれしいことはない。
赤ワインの500ccのデキャンタを二人で飲み、ピザやサラダを二人で分け合い、楽しい時間を過ごした。
12月の喧嘩の話もした。もう怒っていなかった。私も怒っていない、と言った。
長い間の逢わなかった時間が一気に埋まり隙間がなくなった。
「また、行こうね」
「うん」
私はA子の手にキスをした・・・・・・・・・・・・・・・。
埼玉新都心のビルに夏の強い日が反射し、まぶしいっ!!、
夏の太陽が・・・・・。こっちを見てる。おまえはもう逃げられない。
堪忍してくださいよう。もう逃げませんから!俺も!あたしも!