Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

制作過程

2011年12月30日 | 新作、制作過程
今月から制作に入っている作品も、ようやく背景のベースが出来上がり、動物の描き込みに入りました。

ここからが長いんですが、、

お正月に少しずつ進めていきたいと思います。





今年は絵を通してできること、家族の大切さ、いろいろ考えさせられた年でした。

毎年少しずつ作品も変化してきていますが、振り返っていみると、その年、その時に感じたことが無意識に作品に出ているように感じます。

来年もどんな作品を生み出せるか、自分でも楽しみです。

来年も家族共々、宜しくお願いします。

よいお年をお迎え下さい。

いしかわ動物園

2011年12月26日 | アトリエから
今日は、いつも動物のスケッチなどで訪れている、いしかわ動物園を訪ねました。

里山の自然豊かな場所にある動物園で、トキやライチョウの飼育などでも全国的に注目されていますが、トラの迫力ある姿も間近で見られたり、キリンの親子のかわいらしい姿などいつも楽しみにしています。

先日お伺いした自然史資料館の方からのご紹介で、お忙しい中、園長さんとお話しさせて頂く機会があり、作品も見て頂きました。

園長室でちょっと緊張しましたが、飼育しているトキや、最近描きたいなと思っているライチョウのお話や、作品についてもお話しさせて頂き、とても有意義な時間でした。

いつも見ている動物たちですが、実際にその動物たちと向き合っている仕事は本当に大変で、いのちを大切にするすばらしいお仕事だとあらためて感じます。

今後の作品にもとてもいい勉強になりました。



制作途中

2011年12月24日 | 新作、制作過程
先日から進行している新作の制作途中です。

この段階でも分かるかもしれが、以前描いた「森のつどい」のイメージで、縦構図で描いています。

縦の世界と横の世界で違った見え方がするので、同じ絵柄で表現を試してみようと思いました。

横は広がりがあるのでゆったりとした感じになりますが、縦は上下に世界が広がるので、森を描くときはどうしても空間が狭く見えるので、密林にならないように明るい雰囲気にしようと試行錯誤中です。

やっと型紙を切り終えて(1週間近くかかりました)、この段階でも既に2週間以上は費やしています。

気温が低いと絵の具の乗りが悪いので、余計に時間がかかります。



今年はホワイトクリスマスになりそうです

毎年クリスマスには家族全員に靴下をプレゼントしています。

家族の人数が多いので、ちょっとしたサンタ気分です

自然史資料館

2011年12月22日 | アトリエから
今日は、ご縁があって金沢市郊外にある石川県立自然史資料館を見学させて頂きました。

地元の動物や自然について子供たちが学べる施設になっていました。

館長さんが直々にいろいろとご案内下さり、普段見れない貴重な資料として倉庫に保管されている動物の剥製なども見せて頂きました。


震災で被災した陸前高田市博物館に収蔵されていた標本を修復している作業も見学させて頂き、いろいろな支援の分野があるんだと改めて感じました。


動物や植物の専門家でもある職員の方たちともお話しさせて頂き、作品についてもいろいろと貴重なアドバイスを頂きました。

僕は作品を描くときには、動物の動きや足跡、毛の質感など、生態を研究しながら描いています。

ただ、図鑑や写真と違って、アートとしての表現も追求しなければいけないので、実際にはあり得ないような表現もしています。

生態とアート表現のバランスをとるのは難しいです。

たとえば、この鳥はこの木によく巣を作る、この虫はこの花にとまる、動物の足跡の違い、そんな自然について学べる要素も作品に取り入れていければと思っています。

もっと勉強を重ねて、作品を通してみなさんにお伝えしていきたいです。

作品の質を高める要素はまだまだたくさんあります。

だから絵を描くのはおもしろです。


©Kentaro Nishino

新作「大きくなったね」

2011年12月18日 | 新作、制作過程
初めてキリンを題材にした作品が完成しました。

子供の成長を見守るキリンの親子の様子を表現しています。

この作品は既にお客さんのところへ嫁いでいきました。


「大きくなったね」700×310mm、アクリル、キャンバス、ヒノキ、2011年作
©Kentaro Nishino


今、来年最初の新作完成を目指して、大作を手がけています。

以前描いたことのある作品と同じテーマですが、完成に向けてがんばります。