4作品目にご紹介するのは、ハナ(花)の木という珍しい木材を使って制作した「木漏れ日の親子」という作品です。
今回出品するフクロウ作品の中で唯一、親子を描いた作品です。
ハナの木はカエデの仲間で、葉が出てくる前に赤い花を咲かせることから名前の由来となっているそうです。
日本の固有種で、長野、岐阜、愛知のみに自生しており、愛知県では県木にもなっています。
可愛らしい名前ですが、木材としてはあまり流通していないとても貴重な木です。
木の皮は剥がれ落ちてしまっている木材が多い中で、これはとても美しく残っていて、加工の際にも細心の注意を払いながら制作しました。
この皮が自然の雰囲気を出し、フクロウたちの住む深い森を表現しています。
ニスで固めて仕上げてありますので、ご安心ください。
「木漏れ日の親子」 (フクロウ、原画)
アクリル、キャンバス、ハナの木、額装サイズ : 615×375mm
作品の雰囲気を壊さないように、サインの位置をフクロウの止まっている木に描いております。
また、今回出品した4作品には、それぞれ1匹づつテントウムシを描いています。
テントウムシは上に登る習性から縁起がいいとされ、海外でも幸せの象徴とされていることから作品にもワンポイントの脇役としてよく登場します。
展覧会ではテントウムシも探してみてください。