ゆるふわ屋。 - 鏃キロク・若林浩太郎のブログ -

シナリオライター若林浩太郎のblogです

フロントミッション5 レビュー

2006年05月21日 17時24分37秒 | レビュー
FRONT MISSION 5~Scars of the War~

スクウェア・エニックス

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「フルメタル・ジャケット」

このタイトルに聞き覚えのある方は、
いまどれくらい居るのでしょうか。

故スタンリー・キューブリックの映画であり、
名作として知られる作品です。

私、つい2年ほど前まで
この映画の存在を知りませんでした。

連れの家へ遊びに行った時、
DVDで見せてもらったんです。
その時、はじめて「ファミコン・ウォーズ」の
CMの元ネタが分かりました。

こないだ、本屋で「ジジメタル・ジャケット」なる
漫画が置いてあるのを見ました。
内容も何も知りませんが、タイトルを見て笑いました。

簡単にフルメタル~の内容を紹介しますと、
戦争映画です。

ベトナム戦争を描いた映画で、
物語は大きく前半と後半に分かれます。

前半はベトナムで戦う兵士を送り出す為に
徴兵した若者を兵士にするため鍛えあげるサマが描かれています。

我々、日本人には身近な存在とは言いがたい
軍隊というものがどういうものなのか、その一端を知ることができます。

余りの凄い存在感に、キューブリックが急遽
登用したと言われている鬼教官が出てきます。

「お前らはクソ虫だ!
 これからはクソする前にサー(教官)とつけろ分かったか!
 返事はどうした!?」

「さっ……サー・イエッ・サー!」

てな感じで、鍛えられていくわけですが、
中には「ついていけないもの」も当然でてくるわけでして。
その落ちこぼれが、いったいどんな悲劇を巻き起こすのか。

後半はいよいよベトナム本国での話です。
この映画は、前半部分の『軍隊のノリ』が
引用されることが多い気がします。

名作はどれを取ってもネタとして
引用されることが多いのが特徴の一つです。

そして、このスクウェア・エニックスの看板タイトルである
「フロント・ミッション」シリーズ5作目(正確にはもっとですが)でも
フルメタル・ジャケットのネタが引用されています。

シナリオとしては非常にオーソドックスで、
むしろガンダムSEEDを参考にしたのかと思うような冒頭で
幕を上げます。

ハフマン島を舞台に、引き裂かれた友情。
OCUとUSNに分かれた領土、3人の男と1人の女は否応なしに
敵と味方に別れて戦争に巻き込まれていきます。

このゲームの秀逸なところは、シナリオなどもそうですが
全てがシンプルであるという点です。

そして、ともすれば買った人が二度と
プレイしてくれなくなりそうなシミュレーション特有の
敷居の高さも「10時間におよぶ」チュートリアルで丁寧に説明してくれます。

そしてチュートリアルを終えた時、プレイヤーは
サブタイトルの意味を知ることになるわけです。

その時点でプレイヤーが導き出す……予想するエンディングは、
裏切られることはありません。
マルチエンディングでもなく、無理に変化球を投げてくることもありません。

でも、だからこそ作り手が注力すべき場所に
全てを注ぎ込んでいるのがわかります。

たとえば、戦闘シーンでのヴァンツアーの攻撃の
演出が1ボタンでスキップできたり、また
最初から表示させないようにオプションで変えることも可能です。

基地内を移動するのも、単純にアイコンで表示された
ボタンを選択するだけ。非常にシンプルかつ分かりやすく設計されています。

また、チュートリアルはいつでも閲覧が可能なように
基地にその為のNPCが配置されています。

私は今作FM5が、FM1の正当な続編だと思っています。
1がそうであったように、
主人公と恋人の悲しい運命、
戦争によって左右されるキャラクター達の葛藤。

それが見事に描かれていると思うからです。
私はPS版の2を途中で放り投げてからオンラインを含む
今作以外をプレイしておりません。

ですから強烈な印象を残した「カレン・デバイス」などに代表される
無機物と生命との融合が引き起こす悲しい物語が
描かれている今作をプレイし、
クリアーした後におとずれた感動はひとしおでした。

戦争は悲しい、してはいけない。
銃を手にしたことのない我々の世代だって、それはわかってる。
違うそうじゃない。

この作品はエンターテイメント、娯楽の為の商品です。

時間のない社会人のために、
戦闘中の中間セーブ機能もついています。
1をプレイし、感動した方にはオススメです。

涙声20%配合

2006年05月20日 14時30分59秒 | レビュー
TVアニメ『うたわれるもの』オープニングテーマ 夢想歌
Suara, 須谷尚子, 豆田将, 未海
ランティス

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女性に「ご飯いっしょに食べません?」って
言われて行ったら、マンションの一室に女3人と私1人。
私にしては珍しい光景でした。

なんのコト言ってるかっていいますとね。
まあ、昔バイトでご一緒した人の中で友達になったのが
なぜか女性ばかりで、3人とも既婚だったんです。
一人だけ年下だったかな?

その中に自分の母くらいの歳の方がおられまして。
前日に放送された「北の国から」の最終回の話をしてたんです。

「昨日、北の国からの話をしててね?
 うちの娘たちったら、
 今までの話を知らないんだけど、
 感動して泣くために観るんだって」

その言葉を聞いた時に「な、なんですとーっ!?」と
衝撃を受けたのを覚えています。

極めて能動的に、ストレスを発散する為に泣く。
その為にドラマを観るという行動は
男であり極めてロマンチストな私には無い発想でした。

その後、数ヶ月して今度は劇場にて。
「阿弥陀堂だより」という映画を観ている時のこと。
劇中で、余命あと数ヶ月と診断された夫を気丈に見守る妻が出てきます。
今まで弱音など吐いたことのない夫が、
そろそろお迎えが近いと感じたのでしょう、妻にこう言うんです。

「今まで、ありがとうな」

すると妻役の香川京子さんが声を震わせて
「なんですか、突然」と返すのですが……その声が
余りにも演技っぽくなくって、不意打ちをくらったかのように、
もちろんそんなつもりはなかったのに、
泣いてしまったんですね。

心が、液体の入った器だとしたら、
香川さんの声……楽器から発せられる音波のようなもので
さざなみが、たったような。

泣いてしまったのは私だけではなく、
劇場内で鼻水をすする音とかティッシュで鼻をかむ音が
聞こえてきました。

終わったあと劇場を出た時に、連れが
「泣いてた人多かったな。俺はぜんぜん涙でんかってんけど、
 俺って薄情なんかな?」
そんな風に言ったのを覚えています。
本当に薄情な人は、そんなコトを思ったりしないですよね。

(さきほど気付いたのですが、この亡くなった夫役を演じて
 らっしゃったのが16日に急逝された田村高廣さんですね)

さて、話はようやく本題に入ります。

先日アニメ「うたわれるもの」のOPである
「夢想歌」を購入しました。

ヨドバシ梅田で売り切れてた時には
「手に入らないかも!?」とか思いましたが、
一般向け同人誌「おたくの娘さん 3巻」を買うために寄った
「とらのあな」に置いてあって両方ゲット!

このアニメ、私にしては珍しく見続けています。

地上波だけでも嫌というほど番組が始まり終わる中で
特定の番組を見続けることって少なくなったと思いませんか。
少なくとも私はそうです。

アニメを見続けるキッカケになったのは、
この主題歌でした。

歌い手のsuaraさん
OHPでも試聴ができないので、ライブ映像をご覧ください。
どういう歌声かは、それで分かると思います。

なんていうか、歌声に涙声が……あの時、香川さんの口から発せられた、
心を揺さぶる声が含まれている気がするんです。

カップリングの曲はアニメとは全く関係ありませんが、
とても良い感じのバラードです。

私は2次元だろうが3次元だろうが、
人と人として会ったことのない人には
熱烈に「いれこむ」ことはないので、
決してオーバーに応援はしませんが、
静かに見守りつつ応援しつつしていきたい人ができました。

東京以外でもライブやってくれないかな。
行くかどうかは別にして。

ハヤテのごとく

2006年05月18日 20時09分19秒 | 雑記
ハヤテのごとく! 1 (1)

小学館

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前々から話題になっていたので、
買ってみました「ハヤテのごとく!」1巻。

てっきりヒロインがツンデレとかで、
それでウケてるのかと思いきや、
そういうワケでもなかったみたいです。

読んでみると確かに面白いですね。

対象は明らかに大きいお友達なわけですが、
ちゅうか子供が読んでも「ニュータイプ」とか、そういう単語が
でてきたら分かるわけねえYO!

絵は、ハッキリ言ってお世辞にも上手いとは言えないレベル。
第1話で出てきた人物の顔、絵心のない私でも
パースが狂ってるとハッキリ分かるレベルでした。

でも、台詞回しとか展開が
面白いですね。

結局はオタク受けする要素「妄想の余地あり」とか
「もしこのキャラがこういうシチュエーションになったら」とかが
成立するので一部のファンに大受けしているのだろうと推測しました。

そういう一部のファンが同人誌とかで描いちゃうと、
そりゃもう何故か日本の子供が知らないのに
外国のおっちゃんとかが知ってたりするようになるわけですよ。

サンデーは「ジャぱん」のアニメ終わったりして
劣勢だから、次はコレあたりをアニメ化するんじゃないだろうか。
……深夜枠でサンデー漫画は無い、か?

ラム酒

2006年05月17日 21時55分39秒 | 雑記
こないだのこと。

酒好きの知り合いが美味いと言っていたので、
試しにラム酒を買ってみた。

うむ……!
なかなか美味い。

だが、スーパーとか酒屋でも
あまり種類がない。

知り合いが勧めてくれたのは
パンペロという名のラム酒なのですが、
こちらは未だ手に入らず。

興味があったので様々なネットショッピング系サイトなどを
覗いてみると……高いッ!

パンペロで2000円より少し安いくらいなのですが、
かなり安い方だということが分かりました。

私は近くのスーパーで売っていた
マイヤーズラムというものを飲んでいるのですが、
アルコール度数40、いいね。
美味い!

酩酊までいってないけど、
既にクダまいてる状態で申し訳ございません。

昔からですね、私は煙草が大嫌いなんですよ。
祖父が糖尿病にかかってたのに煙草を吸い続けた結果、
心筋梗塞で亡くなったので。

逆恨みっちゃあそうなんですが、
もともと依存性の強いものにはトンと弱い私。
煙草やギャンブルには近付かないようにしています。

つまんない人生?
まあ、そう言うなよ兄弟(誰だ

でも、葉巻が似合う男にはなりたいんですよね。
葉巻の似合うジジイになりたい。
歳をとったら、葉巻をくわえて片手にはロックのラム酒。
これで決まりでしょう!

何が決まりか書いてる私にもよくわかりませんが、
よく映画で出てくるキューバ産の最高級葉巻とやらを
一度でいいから味わってみたいと思う鏃でした。

たけしの本当は怖い家庭の医学 ……に物申す!

2006年05月16日 20時49分29秒 | 雑記
いま「たけしの本当は怖い 家庭の医学」を観てて思ったこと。

飛蚊症という症状がサインとなって
網膜剥離に陥るというケースをやっているのですが……
私に言わせりゃ、ちゃんちゃらおかしい。

何故って?

飛蚊症なんて、私は物心つく前からありましたし、
今でももちろんあります。

今回紹介されてる数種類ゼンブ見えることありますしね。
最悪のケースばかり続けすぎると、こうなるっていうのを
この番組では取り上げすぎですよ。

黒い塊も見えることあるし。

まだ2○年しか生きてないけど、
急にハッキリ見えたこともありますし、
視界の半分が(白い霧で覆われてはいないものの)
ほぼ見えなくなったこともあります。

高校生の時、授業中に視界のほぼ半分が見えなくなって
保健室に行ったら「気にしすぎじゃないの~?」と、
いつものように保険医に言われました。

ひでぇ学校だったなあ、あそこ。
まあいいけど。

それに、寝る前に本読んでて
蛍光灯消して目を閉じたらパチパチッと
まぶたの裏に電気が走るように見えるのも、よくある。

ちなみに裸眼の視力0.03。
これ最強!