NGS後の世界

NGSが普及したあとの世界がどうなるのか、診断業界の変化を中心として情報発信をしていきたいと考えています。

FDAがインフルエンザと新型ウイルスのマルチプレックス検査に対してEUAを付与

2020-07-06 20:45:00 | 日記
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-fda-authorizes-additional-covid-19-combination-diagnostic-test-ahead-flu

FDAがCDCに対してインフルエンザA,B と、COVID19のマルチプレックスのPCR検査に対して緊急使用許可(Emergency use authorization)を与えました。
冬に向かって、インフルエンザとCOVIDの流行に備えた措置となります。

複数の項目を一回の測定で同時に測定できることをマルチプレックスアッセイと言います。一回の測定で一つの項目を測定することをシングルプレックスアッセイとなります。この原理はPCRなので、PCRのプライマーに付いている蛍光色素を複数用いることでマルチプレックスを実現します。
冬になると、インフルエンザの流行時期を迎えるので、目の前の患者がインフルエンザなのかCOVIDなのか知る事は重要になります。
CDCのEUA承認は3例目で、biofireなどが既にEUA承認をとっているとのこと。

マーケットのニーズを捉えたキットになりそうな気がします。

ただ、今は、COVIDが特別に扱われているため、検査が重要となりますが、2−3年後、何か型判別して(COVIDかインフルエンザか?)有用なことあるの?
みたいな議論がありそうな気もします。マルチプレックスのテストで2倍の検査量が取れたらメーカーとしては嬉しい限りですが、、、、