アメリカの臨床検査学会(AACC)から、テレメディスンを伝える記事です。
新型コロナウイルスの影響で、IT先進国のアメリカでは、インターネットを用いた診療(テレメディスン)が進んでいるそうです。 最初に、Grand View Researchのアンケートの結果です。
・85%の内科医が患者をビデオまたは電話で診療。
・回答者のうち、68%がこの現象は当面の間、続く。
・77% がテレメディスンへの移行を肯定的に評価。
・テレメディスンの市場は2027年までに、10兆円規模になると見込まれる.
https://www.aacc.org/publications/cln/articles/2020/july/covid-19-is-a-catalyst-for-remote-sampling-and-telemedicine
テレメディスンの需要は在宅検査への需要も喚起します。アメリカで起こっている動きは以下の通りです。
・4月21日、FDAが自宅で鼻腔液を採取・するキットを承認(検査会社でPCRにより測定されることが前提)。
・複数のベンチャーキットが、唾液検査の採取キットを発売
・検査会社大手Questが患者へ直接、抗体検査を発売を開始。98万テストの売り上げを達成。
・NeoteryxのMitra devicesが注目を集める。NIHがMitraを用いて1万人の抗体検査を経過う
すべてが想像の範囲内の変化なのですが、今後、Mitra Deviceが注目です。
なんでも、臓器移植後のモニタリングの採血でこのデバイスを用いると、患者の満足度が向上したとのことです。
詳しくは見れていないのですが、通常のキャピラリーを用いて採決する方法とはちょっと異なるようです。
可能であれば、いつか調査結果を報告したいとおもいます。
記事の後半では在宅検査の限界も指摘しています。採決後のユーザーの取り扱い、輸送経路での品質が保証できないのが大きな問題とのことです。ユーザーが採決後、40度の車の中に3時間放置したら誰が検査の品質を保証するのかと。
採血デバイスが発達してもこの問題は残りますよね。しかし、本当にテレメディスン・在宅検査に需要があるのであれば、Uber方式とか、薬局検査とか、はたまた将来の話ですが自動運転を利用した移動式、セルフ採血センターなど
様々なイノベーションが試されるのではないのでしょうか。なにが、マーケットにフィットするかは誰もわかりません。
楽しみです。