以下の表は、GenomeWebからの引用となります。19年の12月の株価から20年の6月末のまでに、bio-tech系の企業の
株価の増減を示した一覧となります。記事中でも、触れられていますがCovid-19 Pandemicを使って躍進した企業、
あまりビジネスチャンスを掴めなかかった企業が一目瞭然です。
一番は、GenMark Diagnostics で206%伸び(これはつまり3倍です)、2番はQuidel で198%、3番はMeridian Bioscience で138%
となっております。GenMark Diagnostic, Meridian Bioscienceはあまりよく知りません。いつか触れたいと思いますが、
今回はQuidel社に触れたいと思います。
Quidel社は7/6に、2Qの利益に関してアナンスを実施しました。
なんでも、2Qの売上は、200M USD(200億円)を見込んでおり、これは前年同期比の86%増だそうです。
増収の主な部分は、COVID関連で、分子診断とイムノクロマトの検査とのことです。
イムノクロマト検査と言ってイメージはわきますか? 濾紙の端にコーヒを垂らすと水が毛細管現象によりロシの中に広がっていきます(濡れたところが広がっているとも言えます)。
すると、コーヒの元となる茶色の色素がバンドみたいなものを形成してくっきり見えるという科学の実験を覚えているでしょうか?
イムノクロマトはこの原理を利用して、簡単に”見つけたいもの”=COVI-19の抗原を分離、検出することができるのです。
PCRやELISAとは原理が異なり高感度の検出はできませんが、特別な装置も要らず、何よりも簡便なので一定の需要があるのでしょう。
このビジネスチャンスをうまく使って、増収、プラットフォームの普及につなげたのは、本当に凄いと思います。