NGS後の世界

NGSが普及したあとの世界がどうなるのか、診断業界の変化を中心として情報発信をしていきたいと考えています。

Covid 19: 安い、早い検査を求めて、MITと3Mが提携

2020-07-16 19:00:28 | 日記

COVID 19を克服するため、新しいコンセプトに基づく検査が求められています。

前回の記事で、陽性か陰性かを判断するのではなく、スプレッダーかどうかを検査する検査が求められているのではないかと書きました。

https://blog.goo.ne.jp/kevery/e/62d0e13ddacebb9c27918e24710ad34d

 

当然、みんな考えているわけで、具体的な取り組みをテッククランチの記事から紹介します。


https://techcrunch.com/2020/07/14/3m-and-mit-partner-to-develop-a-new-affordable-rapid-covid-19-test/2020/07/14/3m-and-mit-partner-to-develop-a-new-affordable-rapid-covid-19-test/
 

 MIT: マサチューセッツ工科大学 世界の頭脳が集まる大学です。

3M: テープなど素材メーカーの大企業

 

このMITと3Mが共同して安い・簡単、をコンセプトにした新しいCOVID19の検査を開発するとのことです。

記事で明確には示されていませんが、ラテラルフロー(妊娠検査薬みたいなもの)の抗原検査を開発するようです。

コンセプトは、”各個人は症状を呈していないが、他人にリスクを与える可能性がある人を検出する”です。

研究はNIHの資金援助のもと進められるそうです。
 

PCRをするとどうしてもコストが高くなってしまいます。その改善策として、複数人の検体をプールして検出する

方法も試みられています。でも、プール検体はやっぱりもっちゃいですね。

MIT+3Mのように唾液検査+ラテラルフローが現実的な解かもしれません。

大学と素材メーカーという診断のビジネス経験がないところがちょっと不安でもあり、だからこそビジネスに勝つかもしれないとおもったりしています。

 

スプレッダーを検出するというコンセプトが妥当なのかなど、引き続き記事で発信できたらと思います。