NGS後の世界

NGSが普及したあとの世界がどうなるのか、診断業界の変化を中心として情報発信をしていきたいと考えています。

ネイティブアメリカンとポリネシアンは800年前に接触していたかもしれない。

2020-07-10 20:45:34 | 日記

 

https://www.genomeweb.com/microarrays-multiplexing/native-americans-polynesians-contact-800-years-ago-genomic-study-indicates?utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=GWDN%20Wed%20PM%202020-07-08&utm_term=GW%20Daily%20News%20Bulletin#.XwZa5smCjmQ

ゲノムウエブからの記事となります。

 

南アメリカの原住民と、ポリネシアの原住民はコロンブス到着以前に、すでに接触していたかもしれないと、

800人のゲノム解析から示唆をされたとのことです。

 

NGSはガンの診断分野だけでなく、様々な分野に適応されていますが、人類の進化を探る領域はとっても面白いですよね。 Whole genome analysisが最も力を発揮しそうな領域ですし。

 

ポリネシアの住民のなかには、ヨーロッパ人に期限をもつ領域が複数ありますが、同時にアメリカ原住民に起源をもつ領域が2つみつかったとのことです。一つは、残念ながら?ヨーロッパ人がチリに入植したさいに持ち込まれたもの。

他の一つはより古く、ヨーロッパ人を介さずに直接、持ち込まれたのではないかとのことです。

 

アメリカ原住民同士の接触を考えると、他の文化的なつながり、たとえばスイートポテトの発音がkumalaとcumalのように似ていること、

と整合性がとれるそうです。モデルでは、ポリネシア人の島への定住がはじまった1200AD頃に接触があったと推定されるそうです。

 

考古学的発見、言語学的な発見、そしてゲノム解析により人類の歴史が明らかになっていくのは、本当に興味深いです。