ゲノムウエブからの記事となります。
南アメリカの原住民と、ポリネシアの原住民はコロンブス到着以前に、すでに接触していたかもしれないと、
800人のゲノム解析から示唆をされたとのことです。
NGSはガンの診断分野だけでなく、様々な分野に適応されていますが、人類の進化を探る領域はとっても面白いですよね。 Whole genome analysisが最も力を発揮しそうな領域ですし。
ポリネシアの住民のなかには、ヨーロッパ人に期限をもつ領域が複数ありますが、同時にアメリカ原住民に起源をもつ領域が2つみつかったとのことです。一つは、残念ながら?ヨーロッパ人がチリに入植したさいに持ち込まれたもの。
他の一つはより古く、ヨーロッパ人を介さずに直接、持ち込まれたのではないかとのことです。
アメリカ原住民同士の接触を考えると、他の文化的なつながり、たとえばスイートポテトの発音がkumalaとcumalのように似ていること、
と整合性がとれるそうです。モデルでは、ポリネシア人の島への定住がはじまった1200AD頃に接触があったと推定されるそうです。
考古学的発見、言語学的な発見、そしてゲノム解析により人類の歴史が明らかになっていくのは、本当に興味深いです。