カウルの型で成形する
以前製作しました 15クラスの低翼試作機に
遊び心で カウルを付けたく思い作る
Mさんが試作2号機用に 製作された カウルの型をお借りしました
当機の 1号機とは 胴体先端形状が 若干異なるのですが
何とか差込みセットが出来そうなので 作ってみました
カウル メス型による成形
オス型より出来たメス型
この型は スピンナーナット仕様用で 先端周囲にRを付けています
参考
通常のスピンナー仕様の場合は 型の先端周囲に Rを付けずに先端径をスピンナー径より
若干大きくします
これは スピンナーに必要なスキマにより カウルとの形状流れが切れない様にする
カウル側の先端径を若干大きくしたり またはスピンナー径が若干小さい物を使う
型は エンジン位置やスピンナーなどの仕様を完全に決めてから オス型を作ります
〔メス型でFRP成形するので 被せFRPの厚み分を オス型に反映して置く〕
干渉やメンテなどを考慮に入れてオス型を作る 1mmでもパーツ等に干渉するとセット出来ません
エンジン等を裸で完成さえてから オス型の各寸法を決めるのが造り易いと思います
離型剤の塗布
メス型の内部に離型剤を塗る
離型剤Aを 布等で 全体に浸透するまで 何回も塗る
その上に離型剤Bを塗る 〔離型剤Aは油脂の為 離型剤Bがはじき易い〕
未塗布部分が無い様に 丁寧に何回も重ね塗りをする
離型剤A/Bの塗布方法は 取り説を参照して下さい
ガラス繊維の準備
厚みがほしい場合は クロス#210の枚数を追加する
必ず 事前に全必要クロスパーツをカットして置く〔張り付け位置も決める〕
クロスカット時には 室内に入れず カットクロスをカメラで撮れず ポカミス
ガラス繊維の取り扱い時は 入室厳禁です (ゴム手袋 マスク 防塵カバー等を着用)
FRP樹脂は 一般用のポリエステル樹脂〔オルソフタル酸系〕を使用
樹脂の固まりには 硬化剤投入後の時間制限が有りますので 手早く張り付ける
最初は 先端の円形マイクロクロスから 張り始めます
必ず 刷毛で 一枚ずつ張る 刷毛は先でトントンと はたく様にする
同時に気泡がクロス内部に残らない様にします
刷毛を横になぞると クロスが動いて 内側のクロスがズレてしまいます
又 クロスを一度に重ねて張ると 内部に気泡出来て 後から出す事が出来ません
樹脂が固まったら 周囲を軽く浮かせて〔出来る範囲で構いません〕
メス型の先端のみ〔エンジン軸貫通部〕に小さな穴〔5mm程度〕を開けて 穴よりゆっくりエアー圧をかける
〔穴開けは内側の成形カウルに穴を開けない様に要注意〕
メス型に前もって開けて置いた方が 成形したカウルが薄いので貫通させず安心です
エアーをかけると急に飛び出すので クッション材で受ける
型抜きをした 成形カウル
不要な部分をカットすると
カウル素材の出来上がりです
塗装・取り付けは 後日にUP 予定
参考
カウルの下塗りと 仮装着の記事はこちらに有ります
カルマート60 カウル自作した時の
メス型より抜く方法例
参考まで カテゴリーの機体加工記事内に カウル型と成形記事が 他に有ります
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