キャノピーの自作
低翼の試作機製作中で キャノピーが有りませんので 自作する事にしました
塩ビ板を使用した キャノピー成形の簡易方法の例です
ご指導を頂いたお話を 元に 実製作しました
キャノピーの型を作る
バルサの残材などで ブロックを作り 型成形する
バルサ素材のままで構いませんが DOPE処理程度は行った方が良い
DOPE処理をすると 再成形削り困難に成りますので
型の形状を確実に決めて下さい
DOPE処理とは
DOPEクリヤーを万能エンジンシンナーで2~3倍に薄めて 4~6回程度重ね塗りをする
柔らかい刷毛で塗ります
濃い物を一度に塗らない様にして下さい
但し
1回ごとに 乾燥後発生する バリを空ペーパー〔300番前後〕で軽く表面仕上げします
1回目辺りで 若干の表面形状や傷を修正して置きます〔パテ等で〕
回数を増すごとに 表面が 硬くなって来ます〔表面の硬さは回数で適時に〕
さらに 回数を増すと 表面は 樹脂状になります
この場合は 600~800番のペーパーをプラ板に当てて削ります
手のみのペーパー仕上げは 削り表面がバラツキます
今回は 表面全体が樹脂状になりかける手前で止めました
追記 表面に 有る程度〔押さえに絶える強さ〕の硬さが出れば大丈夫です
表面をペーパーで仕上げた状態で 成形します
塩ビ板を枠で固定する
塩ビ板は 必ず周囲を 木等で挟み留めます
押さえ成形時に 塩ビ板の全体を均等に伸ばすためです
塩ビ板は 伸び切れが出にくい 厚さ0.5mmを使っています
形状により 0.3mmなどを試作して見て下さい
押さえ込み成形
塩ビ板加熱は 全体を均等に熱する 熱源を使用する
身近な物では 家庭用のガスレンジが使用出来ます (加熱範囲が広いので均一にし易い)
追記〔ヒートガンでも構いませんが 加熱を均一にする注意が必要〕
20~30cmほど離して ゆっくり温めて行きます〔距離は火加減にもよります〕
塩ビ板がフニャフニャの状態になったら 型の上から 塩ビ板枠を押さえ込みます
追記 型の下側へ 余分に押さえて下さい 〔固まるまで維持〕
追記 画像より もう少し 下側へ押さえた方が端末が真っ直ぐに成ります
成形に失敗しても 再度 温めれば やり直しが出来ます
押さえ込む場合は 型を高い位置に置きます
機体との形状合わせ調整中
機体との合わせを 行う
留め方の例
両側〔左右〕の端末は 少し開いた状態でも 柔らかいので ビスで強制出来ます
キャノピーの留め方は 両サイドを 小さなビス〔2mm程度〕各2~3個で留めます
〔長めの飾りビス〔8mm長〕も良く使われます 小さくて目立ちません
念のため 細い両面テープを追加すると 良いでしょう
または 周囲が塗装で隠れる場合 内側端末の数ミリ幅をバスコークを塗り留める
周囲を細いラインテープ等で留めるなどが有ります
キャノピー脱着等でバルサのビス穴が カスカスになったら 穴に瞬間を流して強化する
細いバルサを差し込んで接着すれば 穴を復帰出来ます
上記の方法は 一般的に 良く使われる方法の例です
瞬間接着剤はキャノピー材に悪影響が出る場合が有りますので注意して下さい
備考
簡単に自作キャノピーを作る簡易方法です
成形方法は 型を固定して 塩ビ板枠を押さえ込む方法と
塩ビ板枠を 固定して 型を 押し込む方法の2種類出来ます
機体加工推移画像は フォトチャンネルに UPしています
使用機体 仮名 BEAK15XU低翼試作機
参考〔7/10追記〕
より精度の高いキャノピーをお造りになられる方は
ラジコン技術8月号に 高橋邦夫様の キャノピーの自作方法が 掲載されております
詳細なご説明により 製作過程と画像が拝見できますので ご参考にして下さい
追記〔H31/03/10〕
同じ方法で 他機の翼端灯のカバーをプラ板で成形しました
内部にLEDを入れる予定の加工です
参考画像
参考懸案事項
翼側とプラ板結合部の段差が出ない様に プラ板のカット位置や
結合後の段差修正方法〔パテ等〕を事前に検討して置くと良いでしょう
結合に瞬間接着剤を使うとプラ板が曇る場合が有りますので注意
事前にテストして置きましょう
当方は 今の所 結合部にプラ板厚み分の凹み受けを細く周囲加工〕を行い
段差を無くして パテ修正後 塗装時にプラ板側に少し〔1mm程度〕かぶして塗装をする
残りの5機はいつ完成するのでしょうかね?
皆様より沢山のアドバイスやご指導を頂き 完成させて頂きました、お礼申し上げます
やはり プロの方ですね 綺麗に撮って頂きました
私も他機の完成を楽しみにしております