録画していた『LOFT』(黒沢清監督)と、CSで放映していた『スクール!』を見ました。
『LOFT』は中谷(美紀)さん演じる女流作家に絡む編集部長が西島さんでした。
罪悪感を一切持たずに罪を犯すあっけらかんとした情の無い役は
あの当時の独特の暗さによく合っていました。
『メゾン・ド・ヒミコ』の専務や『さよならみどりちゃん』のユタカの雰囲気に近い印象です。
内容はホラーですがスプラッタ表現はなく、死者と対峙する淡々とした怖さと人間の怖さと味わえて、
人によって感じ方は違うかもしれませんが個人的に好きな作品です。
『スクール!』はタイトル通りの学校物。
当時の小学校の現実と向き合いつつ、毎回希望のある終わり方をしています。
今日は西島さん演じる桐原先生の過去を垣間見る回でした。
普段は冷静で客観的な意見を論理的に述べられる先生ですが、
なぜ生徒と個人的な関わりを避けるようになったのか。
対象的な江口さん演じる民間校長先生の熱さや、
岸部(一徳)さん演じる前校長のゆったりとした話し方。
先生がたや生徒たち、保護者たち各々がきちんと丁寧に描かれています。
地上波で放映するには生生しいのかもしれませんが、
物語、人物、演出、全てにおいてきちんと仕上げられた良作です。
録画してあるけど放映されていたら見たいのが人情(^^)