長年愛してきた本。書き溜めてきたもの。書店を探し回って購入した読むのを楽しみにしていた本。他人にとっては無価値でも、自分にとっては掛け替えの無いもの。
自分が入院して帰れない間に、がらくたとして捨てられる。そして、「捨ててやった、大迷惑だった」「お前がこうなって良かった」と言われて「御迷惑お掛けしました、ありがとうございました」と言わざるを得ない立場。
家族や友人が心の支え、と言える人は非常に運が良いと誇っていいと思います。
今、脳が精神の破綻を避けようとしてくれているようで、感受性の鈍くなっているのがわかります。外の現実が怖くて鉛のシェルターに入っているような。
毎日、味のしない病院食を食べてひたすらリハビリしています。
昨年から今年にかけて心身失われたものが多い。これ以上失うのが怖い。
もし、自分は不運だと悩んでいる方がいたら、大事なものや大好きな人がいる内は、勝ってる!と考えて下さい。
西島さん出演作の大好きな作品、『蛇の人』は、大事なものを失った人が、長い廻り道をして取り戻すまでが裏に流れている物語でもあります。西島さん演じる今西さんが良いのです。永作博美さんや田中圭さん始め、演技の達者なキャスト陣も、脚本も演出も素晴らしい。
6月公開予定の『ドライブ・マイ・カー』も楽しみです。公開された予告カットの雰囲気が
『女が眠るとき』と似ている気がするのは気がするだけな気もします。