与えられているだけではリハビリも惰性になってしまう。
何か変わってきている。
何だろう。
心の中で何ものかが。
変わらなくてはと。
いつも来ている若くて気が利いて美人の介護士がいない。
仕事をしていても介護士達と楽しい笑いを振りまいている彼女。
時間になってもリハビリ室に来ない。
シーンとしたリハビリ室。
階下の担当の介護士が「今度リハビリ担当になりました。」と挨拶。
移動があったのだ。
もどしてと訴えようかと言いだす人もいる。
みんなに気に入られた彼女、階下でも人気者になるでしょう。
席には庭で咲いた色とりどりの菊の花が活けてあった。
いつの間にかこんな季節になっていた。
ホットパックを受けるため座っていると言語聴覚士が通りかかった。
教えて欲しい事があるの。
なにを!
口角を上げられないの。笑顔を作りたいのに。
ちょうどサインを頂くところだったのでここで練習をしましょう。
椅子を持ってきてホットパックを受けながらの言語指導になった。
口角を上げてみて。
自分では上げているつもりでも上がらない。
口元のマッサージをして下さい。
口の周りの口輪筋、頬の頬筋をやさしくマッサージ。
強くすると筋肉にダメージすると困るのでやさしくする。
左側の口元を押さえて右側だけ口角を上げてみる。
口の中から軽く揉むのも効果がある。
言語指導は飲み込みと発音が出来ることで終了するはず。
その上に口角を上げて笑顔を作るなんて指導はないですよ。
神さんは上のステージまで要求するので驚きです。
しっかり演習をしてみて下さい。
来週が楽しみです。
自分から希望を要求しなければ先に進めない。
無理でない範囲で頼むことにしよう。
半年前まではホットパックの机でペグの練習をしていた。
いつの間にか机の高さが変わり高くなってペグが出来なくなっていた。
ペグを諦めていました。
諦めていたのではいけない。
自分の机の高さでは出来るはずと気が付いた。
介護士に頼んでペグを席まで持ってきてもらった。
高さがちょうど良くなりペグも簡単に持ち上げることが出来た。
自分の席でペグが出来たのに気が付かなかったのを後悔した。
待っているだけでは前に進めない。
自分から行動をしよう。
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