きもの和らいふスタッフブログ/札幌を中心に北海道で振袖をレンタル&販売の日々

大正元年創業の老舗呉服店とは思えない(◎_◎;)スタッフのゆるーい日常を綴っています。

よい子はマネしないで(染色の巻)

2013年08月05日 | 日記
数年前の話ですが、
母のキモノを整理したときに、
白地に黒の、絽の小紋があって・・・、
そもそも、母はモノを大事にしない
白地なのに、ガード加工もせず、
小紋だから普段に着るのはよいけど、
シミもそのままに、箪笥に入れっぱなし・・・。
こんなに汚れてちゃ、もう着られないよぉ~
(今どき、シミ抜きも染め替えも高価なんだから
と、捨てようかと思ったのですが、
待てよ・・・と、
どうせ捨てるならちょっと実験してみよ

というわけで、
まず、キモノを全部解き、洗濯機で2度洗い、
更に、シミの酷い箇所は漂白剤を綿棒でたたき、
すすいで、乾かないうちにアイロンでのばし、
(よい部分だけ使って)手芸の材料にはなるかな・・・
くらいまでキレイにしました。

更に、(ここからが大胆
洗濯機の中に40リットルのゴミ袋を2枚重ねで入れて、
その中に上の生地を入れ、大きな鍋に湯を沸かし、
手芸用の染料DYLON(ダイロン)マルチの、
28番ゴールドを2個を使って、お湯染めしました。

染料を熱湯で溶き、生地が入ったゴミ袋に注ぎ、
袋の口を縛って、洗濯機を回すのです。
(袋が破れないよう、洗濯機にもお湯を入れます。)
その後、ゴミ袋を解いて、染液を流し、
水洗いして、定着剤に浸け、脱水して、アイロンかけし、
仕立て直して、

こんなカンジです。

生地アップこんなカンジです。色は1枚目の画像が近いです。

シミや汚れは、全く目立たなくなり、
着用可能です。

でも、これは“どうせ捨てるなら”と試してみたことなので、
決して“おすすめ”は致しません。
むしろ、“マネしないで”下さい。