気功と深層筋

　２年くらい前から時々、３０～４０分くらい気功をしています。２０分過ぎくらいから汗が噴き出してきます。冬の寒いときには良いですが、暑くなってきた今の時期は仕事に差し支えるので、あまりしません。

　しかし、徐々に形が良くなり余分なところに力が入らなくなったせいか、以前ほど汗はかかなくなりました。

　そして徐々に体幹部の細かいところまで意識が届くようになりました。外見は全く変わらないけれど中身が変化しているのが自分で分かるようになったのは進歩です。

　気功は軽く中腰になって手を前に出したり、上に向けたりするだけですが、ほんのちょっとの動きの差を体幹部の筋肉、いわゆるインナーマッスルで検知し制御します。

　手足の力を抜けば抜くほど、それを支えるために体幹部の深層部に負荷が掛かります。特に手の力を抜くと手が重たく感じられます。その感覚をキープするとインナーマッスルが使われていることをより意識しやすくなります。

　一般的に行われている筋トレは筋肉を作りますが、主に体の外側の見える部分に作られます。また、トレーニングをサボればすぐに落ちてしまいます。その点、深層筋は赤筋であるため一度付いた筋肉はなかなか落ちません。また、体の使い方を根本から変えるのにも役に立ちます。

　施術においても患者さんの深層筋を緩め活性化させるには、自分の体の深層筋を使わなければ効果は出にくいと思います。歳と伴に少しずつ見えないものが見えてきたと感じる今日このごろです。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院