１に眼力

　GWも後半ですが色々な方が来院されます。非常に身体の調子が悪い人、年度末からずっと働きづめでやっと休めたので今のうちに疲れを取っておきたい人、または早くもGW疲れ？の人、等々。

　疲れると誰でも姿勢が悪くなります。姿勢が悪いと背骨の可動性が悪くなります。しかし、多少姿勢が悪くても背骨1本1本の可動性がある人は疲れが溜まりにくいです。

　背骨の可動性と言うとヨガで体を反ったり曲げたりするイメージがありますがそうではありません。表現するのが難しいですが軟体動物のタコのようにクネクネ背骨が動くのが理想です。

　先日、ボクシングでメイウェザー対パッキャオ戦をちょっと見ましたがディフェンスの上手いメイウェザーは軟体動物のように感じました。当たり前ですが1流のスポーツ選手は皆背骨の可動性が良いです。

　また、スポーツ選手ではありませんが先日亡くなった「20世紀最高のバレリーナ」と称されたマイヤ・プリセツカヤさんも背骨が全てバラバラに良く動いています。プリセツカヤさんを知ったのは20年くらい前だと思いますが衝撃的でした。背骨だけでなく仙骨の柔らかさや肩甲骨の動きとそれに連動した上腕の動きがすばらしく本当に白鳥のようでした。ご冥福をお祈りします。

　話が色々と飛びますが良いものを良いと判断する「眼力」が重要です。体の動きや姿勢を指導しても自分の体や姿勢がよく分からない方がいます。そういう人には「観る眼」を養うよう時々アドバイスしています。武術の世界では「１に眼力、２に胆力、３に技、４に力」などと言われています。

　その観る眼を養うには１流の良いものを数多く見ることです。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院