治療を混ぜない

　私の行っている武術は、力を入れない、力を使わない、力を抜く、などということを言います。ですから間違ってもウェイトトレーニングのようなことはいたしません。

　しかし、昔に空手などを散々してきたため、なかなか力を抜くということが出来ません。それこそ、茶碗の持ち方や箸の上げ下げから注意するしかありません。それでも相手しだいでは雑な動きになってしまい反省することが多々あります。

　武術でなく、施術でも出来るだけ力を使わないことを心がけています。すると丁寧な施術で私自身も疲れません。

　最近、来院された患者さんにＡの治療をしながらＢの治療もして、そして当院にも来て・・・というように色々な治療をごちゃ混ぜにしている方がいます。

　それだと色々な刺激が体に混在してしまい、かえって良くないのではないかと思います。均整術では便宜上、刺激を入れると言いますが、本当は刺激を抜くと言った方が正しいのです。力が入っている処、氣が滞っている処を「抜く」という技術で均整な体にしていく技術です。私の行っている武術と似たところがあります。

　色々な治療をされている方は、他の施術と違うので身体が戸惑う場合があります。当院が絶対とは言いません。自分に合った施術を数ヶ月というスパンで続けて、合わなかったら次に違う施術をされるという方法がよろしいと思います。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院