降ってきた桜もち

昨日とうってかわって雨の降る寒い一日。

ランチから戻り席についたら、Sさんが「これ、召し上がってください。」

と和菓子の白い箱を私の前に持ってきてくださいました。

開けてみると、薄紅のかわいい道明寺桜もち。

「急に食べたくなっちゃったんですけど、１つだけ買う勇気がなかったんです。」

とにっこり笑う彼女は、弱冠２５歳。

私ともう一人一緒に働いている２人の部下の分を買ってきてくれたんです。


今の会社に出入りするようになりまだ一年弱ですが、彼女の言動に一度も

神経を逆なでされることがありません。

というよりむしろ、いつも学ばせてもらっています。

人との適切な距離の取り方、言葉遣い、行動すべてが素晴らしくこんな素敵な

人と一緒に仕事が出来て幸せだなぁ、私も見習いたいなぁと思うことばかり

なのです。


長く色々な勤め方をされている人なら解ると思いますが、自分が上司として

働いているポジションではなく派遣社員やパート、アルバイトなどとして働いて

いると、３０歳を過ぎたあたりから「年下の上司」に多々遭遇します。


社会人経験も人間としての経験も浅い２０代の上司を持つとそれなりに苦労

したり、行き違いやちょっとした言動にイラっとしたり。。。

それが普通のことで、自分も２０代の時は生意気だったから仕方がない、

と思うことで大抵は解決してきました。


けれども今の職場では２０代中心の中にいるにも関わらず、そういったストレス

がありません。

その中でも彼女の人間力には毎回唸らされています。

　
例えていうならば太陽と月が同居したような女性なのです。

美人で可愛らしいのに嫌味がなく、明るく太陽のように周りを照らすのに

三島文学を愛し、人間の闇も理解している。

とっさの言葉遣いやトラブルの対処方法が絶妙で、無意識に人を傷つける

ことをしない。。。

私にはできないことばかりです。


しかも会社だからと気を張りすぎてやっている訳でもなくナチュラルなのです。

近くで彼女に接していると、「ああ、こういう時にはこういう風にすればいいんだ。」

と学ばせてもらうことばかり。


引っ込み思案でなかなか自分のことをさらけ出していくことが出来ない私の性格から

すると、彼女の大きな声や明るさは本当に眩しいくらい。


自分の良さや持ち味を生かして伸ばしていくのはとても大切なことですが、

こうして「見習いたいな」と思わせてくれる人に老若男女出会えるのは本当にラッキーな

ことですね。

さて、明日はどんな一日にしましょうか。。。

素敵な１日を♪


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