かつての多摩丘陵の里山の面影を保全する川崎市麻生区の黒川地区。
その里山を会場に年に一度展覧会が開かれる。今年で6回目。
黒川里山アートプロジェクト・緑と道の美術展in黒川2021。
会期は11月1日~11月30日。
かつての山村は今は都心のベットタウン。
里山は住宅街と隣り合わせ。
椅子が見えた。
「2メートル、いちじくの葉、椰子の葉」:栗原勉:木材・コンクリート・真鍮・鉄。
ソーシャルディスタンス。
コロナ禍は人と人を分断した。当初は哀しみや淋しさしか感じなかったけど、ウィズコロナになるにつれ、人だけが滑稽に見えてきたことも事実だったなぁ。
黒川よこみね特別緑地保全地区へ。
出入りはできるしテーブルやベンチもあるけど、街灯や公衆トイレや水場は設置されてない。電気や水道をひかないことで保全を図る。
「むこうに」:加藤治男:木材・枝・金属。
加藤の作品は遊べる。今年の作品は電車になった気分。シュッポシュッポ。
障壁だ。
「生きてるものの輝き」:前田忠一:けやき・鉄。
少年の目がクリクリと輝く。
前田は少年の手元にあるのはどんな生き物ですか?と観覧者にイメージを促す。
液晶ディスプレイでさえなければなんでもいいと思ってしまうのだった。。
「柳葉魚」:甲田直輝:樹脂・ウレタン塗装・単管パイプ・鈴。
山里にシシャモが揺れる。
ただそれだけがなんか面白い。