多摩丘陵の豊かな自然の面影を残す川崎市西部に位置する黒川地区。里山とアートのコラボレーションが展開する。
黒川里山アートプロジェクト「緑と道の美術展in黒川2020」。
会期は11月1日~11月30日。
黒川よこみね特別緑地保全地区会場から黒川海道特別緑地保全地区会場へ。
初めてこの黒川海道特別緑地保全地区に来た時には本当に仰天した。
ここはいったいなんだったのだろう?こんな山の中で海道って地名はなんなのだろう?川が流れていたのか?それとも海道(街道)があったのか?はたまたと色々と妄想してしまった。
そしたら去年、このあたりで甲羅干しをしていたおじさまから、あんたは都会の平地の暮らししか知らない人なんだなと言われた。カチンとしながらもお伺いしてみたら、今は耕作してないけど田んぼだったはずだと教えてもらった。山間部には湧き水を使ったこういう田んぼはたくさんあるという。
なれば縄文時代からの耕作地かとも妄想したけど、結局川崎市立図書館で調べたら、海道はカイト(垣内)の転化であるとわかったのであった。
「さかずきとふね」:杉江玲子:石。
この場所の歴史を聞いてはいても、やっぱりゆらゆらと舟と杯を浮かべてみたくなる。出来れば月夜に。
「あまのうみ」:立川真理子:寒冷紗・針金・アクリル絵の具・他。
彼女は何度も生まれ何度も生み続けていると感じる場所。
「里山ガール」:佐藤茉莉:木。
どうやら時折姿を現すようだ。佐藤の目には見えたんだな。
私も一緒に遊んでみたいのだ。