浦賀奉行所が開設されて来年で300年。
浦賀奉行所は、享保5年(1720年)に伊豆下田から奉行所が移されたことから始まる。
業務は船改めを始めとし裁判に警察に海難救助にと多岐にわたった。
黒船が現れてからは防衛の最前線となり、長崎奉行所に次ぐ格だったそうな。
京急浦賀駅前を浦賀ドックにむかって左へ行けば東浦賀。右へ行けば西浦賀。
浦賀奉行所跡は西浦賀。
どこからどう行ってもいけど、私はドックに沿って歩いて浦賀の渡しあたりから山側に入る。
かつての廻船問屋。
浦賀の廻船問屋は、船を持たずに奉行所に詰めては役人の指示で荷改めに携わっていたという。東西浦賀で105軒。
中には問屋を営みながら廻船を持って商いをしていた商人もいて、幕末の頃には約60隻の廻船があったという。
奉行所跡へ。
お!すっかり更地になった。
ここにはかつて住友重機械工業の社宅があったのだ。
更地になってみれば、榊神社大禄天さまが見えるようになったな。
これからどう活用していくのかな?
奉行所を復元すれば観光資源にないそうだけど、かなりのお金がかかる。
このニャンは強面だったけど、目が合ったらとんでもない甘えん坊だった。
こいつといつまでも遊んでいたんでは日が暮れる。
浦賀に来たからには、やっぱり浦賀の渡しに乗りたい。
浦賀の渡しの始まりは享保10年(1725年)頃という。
地形は今も吉宗さまの頃も基本的には同じはずだから東西浦賀の行き来に便利だったんだろうな。
この道は浦賀海道。横須賀市道2073号線。3分ほどの小さな船旅。船が対岸にいてもボタンを押せばすぐに来る。
西浦賀から東浦賀へ。
西浦賀の叶神社さまで勾玉を授与してもらって浦賀の渡しで東叶神社さまへ行ってお守り袋を授与してもらえば恋が実るそうな。
恋もへちまもどうでもいいけど、浦賀へ行くたびに時間が許せば渡し船に乗りたくて理由をくっつけるのに授与してもらっていた。三色揃ってしまってからはお土産に渡したりもしたけど、さすがにもういらん。
東叶神社さまの前に三崎からマグロ売りのおばさまたちが来ていた。
あんたどっから来た?横浜?今夜は山かけにしたい?だったらこれでいいや。このカッチンカッチンのだったら家に着く頃ちょうどよくなっているよ!保冷剤代りになるからハイ!これおまけ!息子が川崎でマグロ屋やってっからよろしく!!
恋のお守りではなく三崎マグロを持って東浦賀から西浦賀へ。
確かに程よく自然解凍。美味しくいただきました(^^)/