3月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2598
ナイス数:308
今月は「蜜蜂と遠雷」と「三鬼」という超分厚い本が2冊同時にまわってきて
読めるか心配になったけど、さすが、面白い本はあっという間に読めるもんですね。
面白かった!!
よるのばけものの感想
住野よるさん三冊目。どれも、ターゲットとなる読者層よりはるかにトシとってる私にも、やっぱり読んでてつらくなったり、切なくなったりする物語。大切な中学時代を、こんなつまらないことを気にして過ごさなくてはならないなんてかわいそう。大人になったら、そりゃあ中学生よりは自由だけど、社会にはいろんな人がいて、形は違えどイジメだってないわけじゃない。ただ、それをやりすごす術や、逃げる場所や頼れる人を得ることができる気がする。がんばれ!
読了日:03月30日 著者:住野 よる
三鬼 三島屋変調百物語四之続の感想
三島屋変わり百物語の第4巻。いつもながらに分厚いけれど、あっという間に読めてしまう。今回も恐ろしくて、不思議で切なく哀しくて、胸に響いてくる物語が4つ。死んでしまった愛する者を呼び戻す方法。弁当屋が繁盛した訳。閉ざされた寒村の悲惨な歴史。商家に隠された秘密…。生きていくのは苦しく辛いことも多いけど、ささやかな幸せや新しい出会いが人生を豊かにしてくれる。おちかさん、少しずつ外に出ていってね!百物語、続きがもう楽しみです。
読了日:03月28日 著者:宮部 みゆき
蜜蜂と遠雷の感想
2段組でこの分厚さ!尻込みしそうな気持ちを押さえつつ読みはじめると、気づいたときには読了…それどころか、もっとこの物語の世界に浸っていたい気持ちに。クラシックは全くわからない素人でも、YouTubeで曲を流しながら雰囲気を楽しむことができました。生活の大部分を音楽に捧げても、それで食べていける人、一生続けていける人なんて世界中で一握り。なのに、なぜ、人は音楽を愛するのか?その答えがなんとなくわかった気がします。クラシックの演奏会、聴いてみたいなぁ。
読了日:03月24日 著者:恩田 陸
校閲ガール トルネードの感想
好きな漫画や小説のドラマ・映画化は見ないことにしてます。絶対に文句を言いたくなるから。だから、地味にすごいドラマは見てません。第三弾も面白かった!悦子とアフロにも進展があったし、憧れのファッション誌(の姉妹誌)編集部への異動も!どこまでリアルなのかわからないけど、なかなかスゴい仕事だ。好き、だけじゃやっていけない。またいつかその後の物語を読みたいなー。
読了日:03月16日 著者:宮木 あや子
静かな雨の感想
みなさんの感想を拝見して、これが宮下さんのデビュー作だと知りました。少し物足りないような気もするけど、切なくて優しい物語。二人で過ごした幸せな一日が、次の日には一人だけの記憶になってしまうなんて、私なら耐えられないな…。
読了日:03月14日 著者:宮下 奈都
浮遊霊ブラジルの感想
津村さん大好きだ。一体なんの話??と思ってしまうタイトルがいつも秀逸。もし私が作家だったら、こんな語り口の小説を書きたいなぁ。津村さんの良さを人に伝えたいけど、うまく言い表せないのがもどかしい。「地獄」が面白すぎて、あまり本を読まない人にも紹介してしまった。まぁ、あんまり伝わらなかったみたいだ。
読了日:03月05日 著者:津村 記久子
コンビニたそがれ堂 祝福の庭 (ポプラ文庫ピュアフル)の感想
今回はクリスマスのお話。表紙が綺麗。夢を諦め、平凡な毎日を生きる大人にも、キラキラ輝いた日々があり、大切な人がいた・・・。それを思い出させてくれるコンビニたそがれ堂。出てくる人がみんな優しくていい人。スレた大人の私でも、こんなステキな物語にまだ泣けるのです。毎度、不思議なほど泣けます(笑)また店長とねここに会えるのを楽しみにしています!(余談ながら、昔のセサミ・ストリートのクリスマスの話"Keep Christmas with you all through the year" が大好きです)
読了日:03月01日 著者:村山 早紀
罪の声の感想
話題になっていたので読んでみた。グリコ森永事件をモデルにした、限りなく現実に近い物語。犯行に使われた子供の声。その声の主を主人公にしたところがうまい!記憶にあるグリ森事件のディテールを思い出しながら、ぐいぐい引き込まれて読了。でも、実際の事件が未解決のまま時効を迎えてしまっただけに、ちょっとむなしさが残った。
読了日:03月01日 著者:塩田 武士
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