木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

ロールシャッハの鮫

2012-11-05 00:47:15 | 日記


『ロールシャッハの鮫』スティーヴン・ホール
う~ん。
帯の文句が大げさ。
サイコ・サスペンス
(あんまり。)
サイバーパンク
(多少。)
ラブ・ストーリー
(確かに。)
小説の最新進化形
(へぇ。)
謳い上げ過ぎだってば。

個人的には、アリスの青年版ラブ・ストーリーin オズの魔法使いという把握。
なんか、青い、青いわぁ。
羨ましくも?ヤング部門といった感じ。

この分厚さで、この内容だったら─
映画があれば、そっちで間に合わせます。
(生憎、まだ映像化は完成してないっす。)

そんなにはイケてないけど、母性本能(死語か?)をくすぐる主人公。
とくれば、その彼女はイケてる訳さ~。
(じゃないと、読む気失せるでしょ?)
この設定が、時と場合によってはイラつく。
利用された、されてないのくだりは、‘もう勘弁して下さい’、な状態です。
ぶりっこ(明らかに死語)つーか、ぶり男めがっ!
えっ?ただの草食系?
失礼しました─
この本、青少年向けだよねぇ?

映画好き、ファインアート学習済みなとこや、引用作家も一貫してて、
一つの世界を構成してるんだけど。
解るんだけど、なんか同調出来ないというか。
同じぐらい盛り上がれんわ。生憎。

しかも。
タイポグラフィの鮫、カワイイんですけど?
ものすごい疑問!
恐れるべき敵のハズじゃあ…
わざわざページを割いて載せてるし~
これ、最大の疑問ね。
怖くないんすけど?この鮫。
いくら概念だとは言え、こんなオシャレに作成してくれちゃ、ダメでしょ~?
ったく。
ここらへんが青いんじゃあっっ!!
主役のエリックが可愛いのは解るが、
鮫まで可愛くしてどーすんじゃあ~!?

とは言え。
それなりに楽しんだけどね。