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『フェアウェイの悩める警部』バリー・コーク
『P・G・ウッドハウスの笑うゴルファー』P・G・ウッドハウス
貧弱なゴルフの知識もなんのその。
楽しく読了出来る本、2冊。
ユーモア溢れる文体にニヤニヤしっぱなし。
この2冊を読んでいると、
‘ユーモア’とは、限りなく‘サービス精神’に近いという確信に至る。
『フェアウェイ~』の主人公ストローン警部。
ゴルフ好きで腕前も確か。
最近、12世紀を舞台にした小説を出版したところ、
なんとベストセラーに。
印税をつぎ込み購入した愛車マセラッティの目立つこと。
なんとなく、浮世離れした登場人物たち。
行き当たりばったりな事件。
捜査だって、手際が良いとは言えず。
グイグイと読ませるタイプのミステリとは違いますが。
のんびり構え、人物描写を楽しみつつチビリチビリと読む本。
欲を言えば、切れ味をもう一振り、と言ったところか。
ウッドハウスの燦然と耀くユーモア。
こみあげる笑いに体をヒクつかせつつ。
ゴルフをめぐる滑稽なラブストーリー6編を収録した短編集。
いやぁ、ハッキリ言って、話は全部同じパターン。
にも関わらず、楽しめてしまう妙技。
あぁ、ユーモアは偉大なり。
会話は漫才、文章はユーモラス。
実に魅力的な名前を登場人物に与えるセンス。
洗練された機知というより、
身近な感覚としてのユーモアが読者を作家に近づける。
上流を愛着をもって描く庶民派作家の才能に感謝。
そう、結局のところ。
誰も悪い気はしないのである。
女性キャラに関しては、
若かりし頃のコメディ作品のキャサリン・ヘップバーンや、
「或る夜の出来事」のクローデット・コルベール、
キャロル・ロンバートの姿が目に浮かぶ。
ってあくまでも個人的に。