■タカの渡りを観測してのまとめ(衣笠山観測編)
私の住んでいる三浦半島には、トビが沢山生息している。
海岸線に行けば、その数の多さには驚く。
猛禽類の中でもスズメ感覚で見ることが出来る為、新鮮さには欠けるが、どこにでもいる猛禽だ。
数の多さからすれば代表的な存在であるトビ。
トビ以外の猛禽類をあげると、ノスリ、サシバ、ハチクマ、オオタカ、ハイタカ、ツミ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、
チョウゲンボウ、ミサゴ等がいるが、それらを直接見る機会が無かった為、地元では見ることが不可能な存在と決めつけていた。
しかし、地元にある武山展望台アゼリアで「それらの猛禽類を見ることが出来る」という情報を得て、
2008年秋、9月下旬から10月初旬にかけて武山展望台に赴いた。
武山展望台は神奈川県横須賀市武1丁目にあり、標高200.4mと三浦半島のほぼ中心に位置している小高い山。
道はかなり狭いところもあるが普通車で登れ、12~13台は駐車可能な場所がある。
タカは渡り方法は、波状飛行をする性質があって、上昇気流に乗って上昇し滑空する方法なので、
上昇気流が発生しやすいこの武山は、渡りには重要な拠点であるといえる。
この展望台で観測を数回重ねた結果、いくつかの法則が読めてきた。
その法則は次のような事。
1.基本的には房総半島からやってきて西に移動する順渡り。
2.西からやってきて、房総方面に移動する逆渡り。
3.秋の渡りではサシバはほとんど順渡り。
4.逆渡りする猛禽はサシバ以外のものがほとんど。
5.房総半島からやってきて、武山上空でタカ柱を作る確率は2~3割程度。
6.移動する際に旋回するパターンが多く見られる。
7.移動するコースは、南側コース、武山通過コース、北側コースに分かれるので、渡る範囲は広い。
8.猛禽類以外でも渡っていく夏鳥やアサギマダラが確認できる。
9.渡っていく猛禽類は、比較的高い所を移動していく。
これらの法則から、武山より北側コースを移動して猛禽なら衣笠山展望台でも観測できると考え、
2011年より4年間、秋の渡りを観測したので、その解析結果を報告する。
観測は一人で行い、カメラで撮影して後から記録と識別を行った。
展望台に来る来訪者との雑談する事もある為、見逃している個体も多いと思う。
◆解った事
1.衣笠山展望台上空を渡っていくサシバは、鋸山方面からやってくるものと猿島方面からやってくる2パターンあり。
2.サシバの多くは、海側のコース(南)を渡って行き、途中、大楠山で上昇しながらタカ柱を作りその後西に滑空して行く。
3.サシバの群れは、比較的高い所を移動していく。
4.ミサゴが渡る際には、鷲掴みした魚を持っていることが多い。
5.大楠山付近には留鳥のノスリが多い。
6.衣笠山上空ではタカ柱を作ることはない。
7.台風一過の晴れた日には、サシバの群れが多く飛ぶ。
8.渡りの時間帯は午前中にピークを迎えるが、過去に1度だけ午後2時頃に無数のサシバが渡るのを確認。
その時は、かなり高い場所を渡っていった。
9.強風が吹いている時でも、風に逆らって西に渡っていくサシバを見た。
10.晴れている方が見られる確率は高いが、曇り空でも渡りを見るチャンスはある。
11.数は圧倒的にサシバが多く、あとはどっこいどっこい。
12.ベアで移動する猛禽は、サシバ、ミサゴ、ハチクマ、ノスリで、オオタカ、ハイタカ、ハヤブサ、ツミ、チゴハヤブサは単独行動が多い。
13.衣笠山展望台から見て、さらに北側コースを渡っていくグループもまれに見る。
14.猛禽の群れに混雑するツバメ集団も見かける。
15.ツバメ集団がタカ柱に加わる事もある。
16.ツバメ集団は混雑にならず、同種で移動することが多い。
17.武山でタカ柱を作った後の次のタカ柱は、大楠山上空で作る。
私の住んでいる三浦半島には、トビが沢山生息している。
海岸線に行けば、その数の多さには驚く。
猛禽類の中でもスズメ感覚で見ることが出来る為、新鮮さには欠けるが、どこにでもいる猛禽だ。
数の多さからすれば代表的な存在であるトビ。
トビ以外の猛禽類をあげると、ノスリ、サシバ、ハチクマ、オオタカ、ハイタカ、ツミ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、
チョウゲンボウ、ミサゴ等がいるが、それらを直接見る機会が無かった為、地元では見ることが不可能な存在と決めつけていた。
しかし、地元にある武山展望台アゼリアで「それらの猛禽類を見ることが出来る」という情報を得て、
2008年秋、9月下旬から10月初旬にかけて武山展望台に赴いた。
武山展望台は神奈川県横須賀市武1丁目にあり、標高200.4mと三浦半島のほぼ中心に位置している小高い山。
道はかなり狭いところもあるが普通車で登れ、12~13台は駐車可能な場所がある。
タカは渡り方法は、波状飛行をする性質があって、上昇気流に乗って上昇し滑空する方法なので、
上昇気流が発生しやすいこの武山は、渡りには重要な拠点であるといえる。
この展望台で観測を数回重ねた結果、いくつかの法則が読めてきた。
その法則は次のような事。
1.基本的には房総半島からやってきて西に移動する順渡り。
2.西からやってきて、房総方面に移動する逆渡り。
3.秋の渡りではサシバはほとんど順渡り。
4.逆渡りする猛禽はサシバ以外のものがほとんど。
5.房総半島からやってきて、武山上空でタカ柱を作る確率は2~3割程度。
6.移動する際に旋回するパターンが多く見られる。
7.移動するコースは、南側コース、武山通過コース、北側コースに分かれるので、渡る範囲は広い。
8.猛禽類以外でも渡っていく夏鳥やアサギマダラが確認できる。
9.渡っていく猛禽類は、比較的高い所を移動していく。
これらの法則から、武山より北側コースを移動して猛禽なら衣笠山展望台でも観測できると考え、
2011年より4年間、秋の渡りを観測したので、その解析結果を報告する。
観測は一人で行い、カメラで撮影して後から記録と識別を行った。
展望台に来る来訪者との雑談する事もある為、見逃している個体も多いと思う。
◆解った事
1.衣笠山展望台上空を渡っていくサシバは、鋸山方面からやってくるものと猿島方面からやってくる2パターンあり。
2.サシバの多くは、海側のコース(南)を渡って行き、途中、大楠山で上昇しながらタカ柱を作りその後西に滑空して行く。
3.サシバの群れは、比較的高い所を移動していく。
4.ミサゴが渡る際には、鷲掴みした魚を持っていることが多い。
5.大楠山付近には留鳥のノスリが多い。
6.衣笠山上空ではタカ柱を作ることはない。
7.台風一過の晴れた日には、サシバの群れが多く飛ぶ。
8.渡りの時間帯は午前中にピークを迎えるが、過去に1度だけ午後2時頃に無数のサシバが渡るのを確認。
その時は、かなり高い場所を渡っていった。
9.強風が吹いている時でも、風に逆らって西に渡っていくサシバを見た。
10.晴れている方が見られる確率は高いが、曇り空でも渡りを見るチャンスはある。
11.数は圧倒的にサシバが多く、あとはどっこいどっこい。
12.ベアで移動する猛禽は、サシバ、ミサゴ、ハチクマ、ノスリで、オオタカ、ハイタカ、ハヤブサ、ツミ、チゴハヤブサは単独行動が多い。
13.衣笠山展望台から見て、さらに北側コースを渡っていくグループもまれに見る。
14.猛禽の群れに混雑するツバメ集団も見かける。
15.ツバメ集団がタカ柱に加わる事もある。
16.ツバメ集団は混雑にならず、同種で移動することが多い。
17.武山でタカ柱を作った後の次のタカ柱は、大楠山上空で作る。