3月3日のひな祭りの日に、地元三浦市民ホールで開催した「因幡晃」さんのコンサートに出かけてきました。
レイパーカーJr以来のコンサートなので、実に36年ぶりの生ライブ。昔から、一度でいいから因幡晃さんの生ライブを聞きたかったので、それがようやく実現しました。あの大ヒットした「わかって下さい」から42年目。
因幡さんの曲調だと、暗い性格のイメージですが、それは全く違うものでした。最初に大石吾朗さんが登場し、因幡さんのデビュー当時の様子を懐かしく紹介してくれました。
1975年のヤマハポピュラーソングコンテストで「わかって下さい」で最優秀曲賞をとった彼ですが、当時、最大のライバルだった中島みゆきさんの顔ぶれもあり、実力ではNO1の歌声の持ち主だった彼も、最終選考では中島みゆきさんに敗れた経緯を解り易く解説してくれました。
あれから42年経った今でも、お二人の活躍ぶりが凄いと賞賛。
当時はハイレベルの競い合いだったと。
大石吾朗さんも、一昨年、古希を迎えたそうです。
後半にちゃっかり自身のPRを。
「3月19日放送のフジテレビ系スペシャルドラマ『炎の経営者』(後4:00~5:25)に出演します」と。
大石さんの紹介が終わると、ご本人がステージに登場。
ステージには、ピアノ1台とギターが1台置いてあるだけ。
曲を演奏する前には必ずトークがあり、歌手生活42年の年輪を伺わせる笑いのトークを連発。
私の曲イメージから「よく暗い」と言われるので、トークでは「明るく」をモットーにしているとか。
42年前の当時と今では時代が違い、歌詞が今の時代にマッチしないとか。
当時は気持ちを手紙で伝えたが、今はメールやライン。
当時は汽車が走っていたが、今は新幹線が走る時代なので、歌詞が馴染めないとか。
忍冬では、歌詞の中に「忍という字は難しい」とあるが、42年経ってみると解釈も変化し、「しのぶさんとゆうじさんの恋の歌」になってしまったとか。
ピアニストの鳥居克成さんの紹介でも、ポップなヘヤーをネタに。時間と共に髪の毛が倒れてくるとか。
会場を爆笑の渦に引きずり込んでいました。
曲は、忍冬、別涙、ことずて、わかって下さい、雪の5曲を熱唱。最後に、大石吾朗さんが再びステージ登場し、
そこで、彼のふるさと秋田県の婚礼の祝い民謡「秋田長持唄」のさわりを披露してくれました。
今でも変わらぬ歌声と笑いのトークで、あっという間の1時間でした。