タントウ(站椿)・・・・・・少年部では「立禅」としています。
ダツリョク、脱力、と 世間一般では簡単に言うけれど、これが結構難しい。
完全に力を抜いてしまうと人間立っていられるわけもなく、生きていない状態になってしまいます。
力が抜けていて自然体であるのですが、エンジンはしっかり掛かっており(我が家の若い衆はエンジン点けるなんて言いますが)、
常にアイドリング状態でないと何もできません。
コンピューターのようにオン、オフしかない二進法では外力、外圧には対応できません。
人間は電気スイッチのオン、オフで動いているのではないのですから・・・・・
力は抜けているが胎のエンジンはアイドリングしており、センサーである腕、手先、指先、脚、肩、全ての部位で、
相手の力、圧力を察知し、それに見合っただけの気持ちを入れる。
胎と各センサー部位は遊びが無い状態でつながっており、絶えずレスポンスがよい状態をキープ。
決して力に対して力で対応するのではなく、自分の胎を相手の胎と繋ぐイメージを持つ。
そうすればこちらの意思に反して(と、言うよりこちらが意識せずとも)相手が勝手に動く。そして崩れる。
これは至って自然な事。
こちらが力に頼っているのではないのですから、力で対応しようとする相手はこちらに対し、
つかみどころが無くなり、無力化されてしまうのです。