宗教とは何かと問われると、人それぞれの生きてきた道により答えは変わるでしょう。
すべてがそうではないが、基本的に元来の人間の行き方を説き、悩みや病気などから
助かる教えということですか。
ほとんどの宗教団体は、創始者が最初はそう思い、始めたものでしょうが、その教えや
実践によって変わってくる。
根本に世界3大宗教の仏教・キリスト教・イスラム教が絡んでいるものも多い。
オーム真理教もヒンドゥー教のシヴァを主神とし、すべて人の苦しみから救済することを
最終目標とし、その目的を達成するために必要な業務を行うと言うことですが、創始者
の麻原の考えがほぼ全てであり、信者の教化育成と称しての強引な洗脳、若者を信者
にするための、超能力の感(空中浮遊)を広め、インドではダライ・ラマ14世と会談し
仏教を広めるように言われたが、それも宣伝材料とした。
シヴァを主神としてとあるが、麻原がシヴァを信心していると宗教形的にしたもので、あく
まで自分を信じなさいというものでしょう。
その考えが陳腐で1988年には在家信者死亡事件(修行中に暴れた信者を誤って殺害)
1989年には男性信者殺害事件(先の事件を広められないため殺害)
同年坂本堤弁護士一家殺害事件(オウム真理教の宗教法人の認可取り消しなどの民事
訴訟の準備に)と凶悪事件を起こしだした。
この時点では、殺人は知られていなかった。
1995年「日本の黒い夏」の松本サリン事件(教団松本支部立ち退きを求める訴訟を担当
する判事の殺害を目的としサリンを撒いた無差別殺人事件)を行う。
この事件のため計7人の死者と数百人の負傷者を出した。
同年、多額の布施を強要された信者が兄の仮谷清志さんに助けを求め、その信者を連れ
戻すために仮谷清志を拉致・監禁・殺害・死体遺棄した。
仮谷さんが目黒公証役場事務長だったので「公証人役場事務長逮捕監禁致死事件」と言わ
れ、「仮谷清志さん拉致事件」とも言われた。
この時点で警察は全国教団施設の一斉捜査を決めた。
それを知り、愚かにも警察の目を逸らすため同年3月20日に日本最悪の無差別殺人事件
「地下鉄サリン事件」を実行。
2日後山梨県上九一色村の教団本部施設への強制捜査が行なわれ同事件や以前の事件
への容疑で教団の幹部クラスの信者が続々と逮捕され、5月16日に教団代表であった松本
智津夫(麻原彰晃)が上九一色村の教団施設で隠れていた所で逮捕された。
東京地検は松本智津夫を17件の容疑で起訴。
教団幹部に対し、刑事裁判では13人の死刑判決、5人の無期懲役判決が出されている。
2000年、教団は破産し、前年に出所した上祐史浩を代表として宗教団体「アレフ」が設立。
2007には一部の信者(上祐派)が脱会、新宗教団体「ひかりの輪」を結成した。
自分(教団)を守るために起こした事件としては日本最悪の事件と言われている。
「地下鉄サリン事件」は世界においても類を見ないテロ事件とされている。
この事件以降、宗教界にも影響が及び、どこも信者が減っている。
当然のことですが。
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