「水平線」

考えたら優は青春らしい生活をしたことが無い。

やっと僕に出会え、青春を楽しめると思った。

ところが街から市までを相手にする会社の奥さんになると

青春とはかけ離れるのではとも考えた。

しかし地位、名誉、結婚などまとめて手に入れるなんて

幸せだと言う人もいる。

いや、そう思う人が多い。

良一はこれからの人生を出来る限り優のために送ろうと決めた。

例え地位や名誉を捨ててでも。

まずそのために、市長に世話になった秘書に良一代理の地位を与え

完全に会社形式にした。

とにかく結婚式が終わった後は普通の新婚さんになろうと思った。

「優、街に買い物に行こう」と言い、あえて電車とタクシーを使った。

「久しぶりだなー、学生時代の服装や２人だけで電車で街に行くのも。」

「私も、足がこんなに良くなって、今日はよろしくね」

と優も楽しそうである。

木更津から高速アクアラインバスで横浜に出た。

「いやー都会だなー」「私も横浜なんて始めてに近いわ」と

２人共はしゃいだ。

「まずは昼食だ。駅近くの横浜ベイクォーターの「キンカウーカ」。牡蠣と

サラダがうまいらしい」「おいしそう」。

周りは平日なのにアベックが多い。

「こんなおいしいの初めてだわ」「高級料理は良く食べるんだろう？」

「しかしほとんど和食だし、気も使うから。ふふ」と珍しく笑った。

「僕にも少し気を使って頂きたい」「い・や・よ」と優も楽しそうだ。

食事も終わり、２人は買い物に出た。

「横浜赤レンガ倉庫に行きたい」と優が言うので、みなとみらい線で

「日本大通り駅」に向かった外はさすがに風があり寒かった。

良一は優の肩を抱いた。

ここは変わった生活道具が多く、可愛いので店を出ると荷物が一杯だった。

ほとんど宅急便で送り、山下公園から横浜 マリンタワー

港の見える丘公園まで行き、ドルフィンで休憩した。

「この店知ってるかい。４０年ほど前のユーミンの歌の詩に出て

いまだに流行っているんだ」

三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドまで行き、

今度は服で一杯になり、又宅急便で送った。

その後、石川町に戻り中華街で夕食。

ゆっくりした後、「横浜ランドマークタワー」のスカイカフェで夜景。

「幸せだわ」と、優は言った。

 

おまけアニメ全編　KissXSis

中学3年生の主人公、住之江圭太には血のつながっていない高校1年生の双子の姉あことりこがいる。 幼い頃は何事もなく普通の姉弟として育ったが年を重ねて三人が思春期を迎える頃、あことりこは圭太に猛アタックをかけ、ついに圭太に告白する。