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碍子(ガイシ)

2020年06月01日 12時28分41秒 | 勉強と雑学
日曜日…
奈良の家は古いので、何もかもが古いんです。
下の画像は土間の天井を写したものです。
これは「碍子引き」という昔ながらの配線方法で施工された屋内配線です。

みんなの家ではおそらくは天井裏や屋根裏などにビニールでおおわれたケーブルで配線されています。だから、屋内配線を目にすることはありません。

で、碍子(ガイシ)というのは上の画像で電線を留めている白い部品なのですが、みんなの家にもこれと同じ素材、「磁器(じき)」でできたものが有ります。それは薄手のコーヒーカップです。よく似た食器にお茶碗、湯飲み、マグカップなどが有りますが、これらは「陶器(とうき)」で出来ています。見た目はそっくりですが、爪ではじいて「チーン」と音がすれば磁器です。磁器はとても固く電気を通さない(金属元素が含まれない)ので碍子として使われています。

さて「陶磁器(とうじき)」と言う言葉があるくらいなので、実は陶器も磁器も原料はほとんど同じで、見た目もよく似ています。大きな違いは…
陶器の方は長石などのガラス質の割合が小さく、穴がたくさん開いているのでそのままでは水を吸ってしまう
ということです。なのでお茶碗や湯飲みは水を吸わないようにガラス質の「うわぐすり」を掛け作られています。うわぐすりの下は穴がたくさん開いた陶器なので、熱を通しにくく熱いお茶やご飯を入れても素手で持つことができるのです。
一方の磁器は穴が無くとても蜜にできていて、熱が伝わりやすく湯飲みや茶碗には使えません
。薄手のコーヒーカップなど磁器で出来ているものはそのままでは熱くて持てないので必ず取っ手がついています。ヨーロッパの食器には取っ手が付いているものが多いのは昔から磁器製品が多く使われているからです。

●日本は陶器文化なので食器に取っ手が無い。
●ヨーロッパは磁器文化なので食器に取っ手があるものが多い。


※陶磁器は英語でceramics(セラミクス)です。ceramic(セラミック)は「陶磁器の」という形容詞です。

今日は碍子の話だったんじゃないの???
まあそこのところは、大目に見てください

ではまた

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