6月18日(土)に、品川区立総合区民会館・きゅりあんを利用した際、喫煙所のあり方に疑問を感じ
品川区に、喫煙所撤去を要望するとともに、区の見解を書面で求めたのが、6月21日(火)でした。
品川区から、7月4日(月)付で返書が届きました。
回答者は、品川区文化スポーツ推進部です。
私の要望は以下の2つを踏まえ、喫煙所を撤去することでした。
1. きゅりあんは、公的施設であり、未成年を含め、不特定多数の利用者が訪れている場所であること。
健康増進法第25条では、劇場、観覧場、集会場、展示場その他の多数の者が利用する施設を管理する者はこれらを利用する者について、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならないとされていること。
きゅりあんの現状は、通路に漏れ出るタバコ煙・臭気により受動喫煙を防止できていないこと。
受動喫煙を防止できない喫煙所の設置は、健康増進法違反になること。
2. 喫煙所利用者を観察するに、喫煙所以外は禁煙であるため催しの前後にはかなりの人数の喫煙者が利用していると見受けられること。
ホールでの催しの際など、密閉された空間に喫煙所でタバコを吸って来た多数の人間が入ることは、三次喫煙(残留受動喫煙)の害を利用者に及ぼすことにつながること。
妊婦や子供・健康弱者をはじめ、きゅりあん来訪者をタバコの害から守ることと、区が率先して喫煙所を設置し、喫煙をさせていることは、区民及び来訪者の健康と安全を守る行政の目的と矛盾していること。
これに対し、品川区の回答は、以下のとおりです。
1.品川区の施設はその用途に応じ、全面禁煙する施設、分煙を徹底する施設に分けられており、品川区立総合区民会館は分煙を徹底する施設となっております。そして、当会館ではイベントホールや大会議室等を、パーティー会場としてもご利用いただいておりますが、会場での喫煙を禁止し、喫煙所を設置しております。
当会館の喫煙所につきましては、今年4月に排煙設備の強化、扉の引き戸への交換、隙間の改善等、大幅な改修を行ったところですが、今回のご指摘を受け、引き続き受動喫煙の防止に努めてまいります。
2.三次喫煙に対するご懸念ですが、現状では、利用者に喫煙所の利用制限を強制することはできません。いずれにいたしましても、分煙を徹底する施設として、受動喫煙の防止に努めてまいります。
なお喫煙所の設置は、利用者による会館周辺での路上喫煙の防止につながっていると考えております。こうした事情もご理解していただければ幸いです。
うーん…。
思わず、返書を読んでうなってしまったのが正直なところです。
これは返書ですが、残念ながら返事にはなっていませんね。
1に関しては、健康増進法について言及すらしていません。
品川区では、いくら分煙を徹底したところで、受動喫煙を免れないことが認識されていないようです。
受動喫煙を防止することは、分煙を徹底させることでは実現できないのですが
そう思い込んでいるか、そう思い込まされているようです。
受動喫煙について、健康課や生活安全課の見解も聞いてみたいところです。
2に関しては、 私の要望は、喫煙所の利用制限を強制することではなく、あくまで喫煙所の撤去です。
とにかく、品川区は、きゅりあんに関して分煙を徹底する施設であるとの位置づけを変えたくないようです。
また、きゅりあんの喫煙所の設置が
あたかも会館周辺での路上喫煙の防止につながっているようなことが書かれていますが
それは見当違いも甚だしいものと考えます。
きゅりあん周辺において、きゅりあんの喫煙所しかなく、そこに誘導する案内が表示されていれば
可能性としてなくはないと考えられますが、そのような表示はなされていません。
また、きゅりあん周辺は大井町駅周辺の「路上喫煙禁止・地域美化推進地区」に含まれており
もともとタバコを吸えない区域になっています。
また、大井町駅ときゅりあんの間に喫煙所が設けられており
屋外にいる喫煙者が、屋外の喫煙所を利用せずに
わざわざきゅりあんの6階までタバコを吸いに行くとは思えません。
そもそも、路上喫煙禁止区域での喫煙行為がある場合
違反者には指導のうえ、1,000円の罰則(過料)が科せられることが決められているわけですから
それを徹底することこそ行政の役割であり、それができないのはひとえに行政の怠慢です。
品川区の返書には、意図的かどうかはわかりませんが、論点のはぐらかしを感じます。
今度は返書を求めるつもりはありませんが、上記のことについて、再び意見を出すことにします。
1960年代からなどは煙草を吸うことが問題ではなく、たばこが高級嗜好品です。
逆に、今になって、たばこを吸うのはいけないと云われるのは大変迷惑だと思っています。
お役人は仕事はできますが、頭を使うことを知らないので
規則を守る事=仕事
何故そのような規則になったかは考えもしません。
私は愛煙家としてこの不条理にどこかで一矢報いたいと思っております。
コメントをいただいたにもかかわらず、掲載が遅くなりましたこと、お詫びいたします。
少々体調を崩し、更新作業ができずにおりました。
また、今後についてお願いがあります。
コメントをいただく際には、できるだけハンドルネームを使用してくださいますよう、お願い申し上げます。
さて、本題です。
かつては日常的に使用していたり、良いと言われて用いていたり、流行でもてはやされたりした物や事柄も、時代の変遷とともにその有害性が明らかになり、使用を中止・禁止した事例はいくらでもあります。
例えば、古くは不老長寿の薬として中国で高貴な身分の人たちがこぞって服用した丹薬は、硫化水銀が主原料ですが、水銀の害が明らかになった現在では丹薬を飲用する人はいません。
また、日本でも、長らくおしろいに鉛白が使用されていましたが、鉛の害が明らかになり、今では鉛のおしろいを塗る人はいません。
耐久性・耐熱性・耐薬品性・電気絶縁性などの特性に非常に優れ、安価であるため、「奇跡の鉱物」として重宝されたアスベスト(石綿)も、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると肺癌や中皮腫の誘因となることが指摘され、現在日本ではアスベスト製品は製造されていません。
これらと同じく、タバコの有害性も科学的・医学的に立証され、1960年代にはわかならなかったことが明らかにされているからこそ、「今になって」タバコはいけないと言われるようになったのです。
また、タバコの害は喫煙者本人だけにとどまりません。
受動喫煙・三次喫煙といった他者に対する影響だけでなく、貧困層タバコ生産者の児童労働による緑タバコ病も引き起こしています。
タバコ葉を乾燥させるために用いる木材の伐採による環境破壊も甚大です。
喫煙者本人への健康被害ももちろん問題ですが、私はそれ以上に、他者への害は深刻であると考えています。
喫煙者は少なくとも自分の意思でタバコを吸っているのに対し、他者は受動喫煙を望んではいないのですから。
受動喫煙・三次喫煙・生産者被害・環境破壊が解決できれば、Unknownさんのご家族や身近にいらっしゃる方などが認めてくれる範囲内で、いくらでもタバコを吸うことは可能だと思います。
ひどいですね。
おっしゃるとおり、日本はタバコ対策に及び腰です。
それもこれも、財務省がJTの筆頭株主であり、タバコがたばこ事業法により守られている現状があるからです。
政府は国民の健康と税収を引き換えにしているのです。
タバコの害が科学的・医学的に立証されている今日、それを知りながら実行的な対策を打ち出さない厚生労働省の不作為も追及されねばなりません。
2020年の東京オリンピックを控えて、厚生労働省がやっと重い腰を上げたようですが、まだ甘い感じが否めません。
今までにそういう要望はなかったようで、受付のひとも、環境の係として、私に対応したひとも、きょとんとしていました。
品川区では、荏原文化センターという施設にも不完全分煙の喫煙所があり、ホールのイベント終了後には、フロア全体が臭くなっています。
そこで働く人は、1日中受動喫煙があるのに、それが当たり前だと思っているようです。
転居して品川区民になりましたので、気がつく度に施設内禁煙、敷地内禁煙の要望をしていこうと思います。
きゅりあんにカードを渡した時、係の方がきょとんとされたとのこと。
どうやら私が品川区に送った要望書も、品川区文化スポーツ推進部で処理されただけ、きゅりあんには伝わらなかったようですね。
残念です。
品川区の公共の施設が禁煙になることを目指して、ぜひ地元民パワーを発揮してください。
期待しています。