師匠が遷化した時に限り弟子が着用する
涅槃衣(ねはんえ;※注)という法衣があります。
2列目中央に立つ現住職が着ているのが涅槃衣です。
昨年8月、先代住職が逝去した直後の荼毘式(だびしき)にはじまり、
9月の四十九日忌、11月の本葬儀と、3回も着用しましたが、
今後、私がこの涅槃衣に袖を通すことはありません。
次に涅槃衣を使うことになるは私が"三途の川"を渡る時。
私の弟子が遺弟(ゆいてい)として着ることになるでしょう。
その時がいつになるのかわかりませんが、きれいに保存しておくために、
法衣店さんに、アイロンを当てて仕付け糸をつけてもらうことにしました。
法衣を引き取りに来た職人さんが法衣のヒモを取り上げて
縫い付けている糸をほどくと、紙片が出てきました。
「平成2年 55000」
と書かれていて、これは法衣が作られた年と、代金なのだそうです。
つまり、先代住職が今の私くらい(50歳)の時に作ったもののようです。
※注 涅槃衣を誰が着用するかは、諸説あるようです。
①遺された弟子が着る →代々着用されていく
②亡くなった師匠が着る →涅槃衣もともに火葬される。
③師匠と弟子が着る →同時に2着必要で、師匠の衣は火葬される。
地域性や、師匠からの言い置き等があるみたいです。
大龍寺では、先代住職の言い遺しがあったことから、
①遺された弟子が着る、ということで、勤めさせていただきました。
僧侶として、住職として、後世に残すべきものは、
お釈迦さま以来不断に繋がってきたこの仏法、
そして、多くの檀信徒のよすがとなるべき大龍寺。
それをずっと守り続けてきた歴代住職のおもい。
それらをまるごと象徴するもののひとつとして、
この涅槃衣を代々受け継いでもらえればと願っています。
涅槃衣(ねはんえ;※注)という法衣があります。
2列目中央に立つ現住職が着ているのが涅槃衣です。
昨年8月、先代住職が逝去した直後の荼毘式(だびしき)にはじまり、
9月の四十九日忌、11月の本葬儀と、3回も着用しましたが、
今後、私がこの涅槃衣に袖を通すことはありません。
次に涅槃衣を使うことになるは私が"三途の川"を渡る時。
私の弟子が遺弟(ゆいてい)として着ることになるでしょう。
その時がいつになるのかわかりませんが、きれいに保存しておくために、
法衣店さんに、アイロンを当てて仕付け糸をつけてもらうことにしました。
法衣を引き取りに来た職人さんが法衣のヒモを取り上げて
縫い付けている糸をほどくと、紙片が出てきました。
「平成2年 55000」
と書かれていて、これは法衣が作られた年と、代金なのだそうです。
つまり、先代住職が今の私くらい(50歳)の時に作ったもののようです。
※注 涅槃衣を誰が着用するかは、諸説あるようです。
①遺された弟子が着る →代々着用されていく
②亡くなった師匠が着る →涅槃衣もともに火葬される。
③師匠と弟子が着る →同時に2着必要で、師匠の衣は火葬される。
地域性や、師匠からの言い置き等があるみたいです。
大龍寺では、先代住職の言い遺しがあったことから、
①遺された弟子が着る、ということで、勤めさせていただきました。
僧侶として、住職として、後世に残すべきものは、
お釈迦さま以来不断に繋がってきたこの仏法、
そして、多くの檀信徒のよすがとなるべき大龍寺。
それをずっと守り続けてきた歴代住職のおもい。
それらをまるごと象徴するもののひとつとして、
この涅槃衣を代々受け継いでもらえればと願っています。