キャッスル ～ミステリー作家は事件がお好き6 #9 「分身」

「分身 / Disciple」

(HPより)

女性の首つり遺体が発見される。被害者の顔はラニに酷似していた。元売春婦と

いう過去からは考えられないような豪邸や高価な服の数々に、ベケットは被害者

が誰かの愛人だったと推理する。そんな時、動揺したラニからベケットに連絡が

入る。被害者にはラニと同じ場所に、同じタトゥーがあったのだ。ラニに似てい

るのは偶然ではなかった。しかしその理由は謎のまま、今度はエスポジートにそ

っくりの遺体が発見される。

(以下、ネタバレ）

被害者パムの頬にインプラントがありその執刀医はニーマンという女医と判明。

エスポジートはラニに話を聞く。以前飲み会で眠りこけて朝目が覚めるとそれま

での記憶がなかった。誰かに薬を盛られたのか？。ベケットとキャッスルはニー

マン医師の元を訪れる。彼女によるとラニらしき人物の写真を持参して「この顔



にして欲しい」と依頼されたと言う。ライアン達はパムの写真に写っていた船に

急行する。だがそこで見たのはエスポジートそっくりの男性の首つり死体だった。

その被害者サントスもパム同様に「おいしい仕事がある」と言ってたらしい。そ

してセラピストに頼んで声質まで変えようとしていた。録音によるとその声はエ

スポジートそっくり。外見だけでなく声まで似せていたのだ。サントスの隣人に

よると彼はリムジンの迎えで何処かへ出向いていたらしい。そしてその迎えを寄

越していたのはニーマン医師だった。ベケットは早速彼女を聴取する。余裕の笑

顔を見せる彼女は「２人の接点が私？それって状況証拠でしょ。私は何も知らな

いから、もう帰らせてもらうわね。ごめんあそばせ・・オホホホッ」とニヤけな

がらウインクする始末。ベケットは「あの女が犯人よ！」と決めつけるがライア

ンの調べでアリバイがあった。そしてサントスを乗せた車からマシューズという

男が浮上。こやつはパムの遺体を発見した警備員だった。キャッスルは今回の一

連の事件は、あの逃亡犯で死んだとされる3XKことジェリー・タイソンが関与し

ていると睨む。ベケットは否定するがそんな中、3XKに関する資料や証拠が全て

何者かに持ち出されてしまう。さらにマシューズの車がタイソンが以前住んで

いたマンション前で発見される。マシューズはキャッスルがタックルして拘束。

ベケットが聴取するも「グエヘヘヘ～、殺し？何の事やらハラホロヒレハラ」

とふざける始末。そこへライアンの調べで、以前タイソンがムショで負傷した

時に治療したのが何とニーマン医師だったのだ。彼女のオフィスへ急行するが

もぬけ殻。一枚の紙片があり「次は頑張って」と書かれてある。これはタイソ

ンからのメッセージか？。そしてオフィスから持ち帰ったボールペンにUSBメ

モリがあり、再生するとVera Lynnの「We'll Meet Again」が流れる。訳する

と「また逢いましょう」ってな感じでしょうか。その曲を聞いて凍り付くベケ

ットでした。



(今回は・・・）

ニーマン医師を演じたのはAnnie Wersching。「24」のレネ・ウォーカー役で

お馴染みです。そしてマシューズ役のWilliam Mapotherも「LOST」や「メンタ

リスト」等で印象深い悪役で顔馴染みですね。余談ですがラストで流れる曲を

歌うVera Lynn嬢、御年98歳（！！）。全英チャート１位の記録を更新したそう

です。そう考えると日本のサザンや小田和正なんて若造ですね（笑）。すっか

り忘れていた3XK。また時々出てくるんでしょうか？う～ん、早よ捕まれ！って

言いたいです。では、また