室谷邸と傘亭

写真上：モニュメントになる水飲み場　写真下：威風堂々としたありし日の室谷邸



おはようございます。
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今日は、須磨区離宮前町にありました「旧室谷邸」と須磨離宮公園内にありました「傘亭」について、お話をさせていただきます。

米国出身の建築家ヴォーリズが設計し、１９３４年に完成した国登録有形文化財の「旧室谷邸」（須磨区離宮前町）が、無残にも解体撤去されて２年近くが経ちます。
以前から地元の人たちを含め多くの関係者から、この室谷邸の再建に向けての要望をいただき神戸市に働きかけをしてまいりました。
２００７．９月の本会議で矢田市長に室谷邸について、大井としひろが質疑する。

このたびの平成２１年度の予算を審議する第一回定例市会で、室谷邸のモニュメントを須磨離宮公園内に設置するための予算（２４０万円）が教育委員会文化財課につけられました。
トップの写真の水飲み場の部分がモニュメントとして、復元される予定です。

ただ、私たちの最終到達目標は、モニュメントだけでなく、神戸市に室谷邸の部材が返還されていますので、それを復元することです。
社団法人日本建築家協会　橋本健治氏にお願いして、簡単な絵を描いていただきました。
須磨離宮公園　室谷邸配置・復元予定図です。
いつになるかわかりませんが、須磨区のシンボルでもありました室谷邸が、少しでも復元できるようこれからも尽力していきたいと願っています。
皆様のご意見をお待ちしています。

もう一点のお話は、「傘亭」についてです。
神戸市立須磨離宮公園には、戦前の武庫離宮時代の面影を残すあずまや「傘亭」というものがありました。

須磨離宮公園に今年のお月見の時までに、傘亭を復元させようと頑張っておられる皆さんがおられます。

空襲で屋根が焼け落ち、現在は須磨離宮公園内に青銅製の支柱一本が残るだけですが、今年離宮公園が、開園四十周年を迎える今年の秋の「中秋の名月」に間に合うよう傘亭の屋根を完成させるための復元実行委員会の皆さんです。

先週、室谷邸のモニュメント建設に向けてのお願いも兼ねて、新しく赴任された須磨離宮公園長を表敬訪問させていただいた際に離宮公園内で、傘亭の復元のための竹穂を組んでおられる実行委員会の皆さんのところにお伺いし、少しですが、私も竹穂を編みました。



須磨離宮公園を中心にして、いろいろな取り組みをされている団体がありますが、今回は、文化財の保護・保存に向けて、同じ歩みをされています二つの団体の皆さんのことを報告しました。

市民の皆さんが中心になって、文化財を保護・保存するなどの活動をされていることは、大変素晴らしい活動だと思います。
私も側面からではありますが、皆さんのお手伝いをさせていただきたいと願っています。
皆様のご支援をお願いいたします。

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