こんばんわ。
いつも「おーいブログ」にアクセスいただき、ありがとうございます。
東北地方太平洋沖地震で被災されました皆様に謹んで心からお見舞い申し上げます。
一刻も早く、この苦難を乗り越えて、復旧・復興されますことを心よりお祈り申し上げます。
今日は、「奇跡の教室」 灘校の伝説の元国語の先生、橋本 武先生の生のお話をお聞きする機会に恵まれました。
作家の故遠藤周作氏、現東大総長、最高裁事務総長、日弁連事務総長、神奈川県知事など日本のリーダーたちを育てた国語教師が、橋本 武先生です。
御年99歳、矍鑠とされたお姿からは、そのような高齢にはお見受けできませんでした。あとで、お誕生のお祝いがあり、「99歳数えで100歳です」とご挨拶され、びっくりでした。
今日は神戸生田ライオンズクラブの例会に神戸中央ライオンズクラブのメンバーとして、メイクアップでお邪魔させていただき、L橋本のメンバースピーチをお聞きすることができました。
場所は、新神戸駅近くのほてる「いさご」で、45分ほどの授業でした。(上記写真参照)
当日は、兵庫県健康福祉部、神戸市の教育委員会の指導主事等の先生方も5名ほど特別ゲストとして参加されていました。参加者の総勢は、30名程でした。
橋本先生の授業の以下要旨。
教師になって教壇に立つと、自分の言うことが生徒にどれほど受け止められるのか、先生からどんな授業を受けたのか自分の子供のころを思い出しても全然思い出せない。
何とか記憶に残る、心に残る、心の糧になるような教材で、授業がしたいというのがそもそもの出発点であった。
戦争が厳しくなって、教科書が黒く塗りつぶされペラペラになった教科書では使えない。と思った時に手に入れやすい岩波文庫の「銀の匙」(ぎんのさじ)に出会って、惚れ込んで、岩波文庫を全部手に入れて読んだ。なぜ、「銀の匙」にしたか、小学校3年生の時、国語の先生が読本をほっぽり出して、講談の本を読んでくれた。大坂夏の陣、冬の陣、三好清海入道、真田幸村などの話は今でも覚えています。
「銀の匙」は、明治生まれの中勘助が少年時代を綴った小説で、ひ弱な子供が成長していく過程がしっかり描かれ、夏目漱石が、「これほど美しい言葉はない」とほめて、朝日新聞に連載され、それぞれの章が長からず短からず、それぞれの章に題がついていないので、生徒に好きな表題を考えさせたらいいなと思った。
教科書を使えば、指導要録に従っていけばやれるが、「銀の匙」を使っての授業は、自分の裁量で決めていかなければならない。一つの作品に偏らぬようちょっとした言葉を手掛かりに横道にそれていく。
「銀の匙」は、東京の下町の話で、風習など知識の遊びに参加する。他人のを見ているのは、楽しくない。「銀の匙」の授業は30年近くたっているが、「遊ぶ」「学ぶ」の二文字から発想。一人目の子は、「遊ぶは好きですが、学はきらいです」と「あーだ、こーだ」と押し付けられているから。
遊ぶ感覚で勉強する、自分から進んで勉強することは、自ら切り開いていく態度が養われていく、自分で発見したことは自分の心の中に強く残ります。それが大切。自然にそのような気持ちになっていく教育が必要。
「遊ぶ感覚で学ぶこと」をやろうと、「遊ぶ」と「学ぶ」の言葉を見てどう思うか。どちらもかなで3文字で「ぶ」がついています。「ぶ」で終わる動詞、「ぶ動詞」どれくらいあるか探してみよう。と提案する。
しばらくして、3つ4つと答える子もいれば、もっと言える子もいた。引き出す手がかりは、「五十音順」です。あかさたな、あ→遊ぶ、う→浮かぶ、え→選ぶ・・・。今度は、反対から言ってごらん。すせもひえしみめゆき・・・。何も役に立たないが早口の稽古、べろ回しの稽古、なによりも面白いじゃないか。頭に記憶力を養える。
横道にそれることで、卒業生の心に残る授業につながった。何にでも興味を持つことが、自分から進んで答えを出そうという気持ちにつながっていく。私がやるように仕向けたのではなく、生徒たちが自発的に考えることができるようになった。自然に身につけなさいでなく、知らぬ間に身につける。
この年まで命があって、自分のやってきたことを反省し、感じてこの世をおさらば出来る、幸せでした。昨年の百寿のお祝いで、白のスーツに白の帽子と靴。真っ赤なバラのコサージュでした。大還暦の百二十歳には、真っ赤なスーツで、まっ白なコサージュをつけたいと今から考えています。
そして、辞世の句も用意しています。
「昇天の旅には燃ゆる火とともに 紅蓮の炎となりて参らん」
以上
日本のリーダーたちを育てられ、灘校を全国一の進学校に導いた伝説の国語教師 橋本 武先生の短い時間でしたが中身の濃い有意義な授業でした。
いついつまでもお達者で!
「付録」として、先生の手書きの自分史「いろはカルタ」と短歌詠 青蛙居士 橋本武作を添付資料としていただきましたので、抜粋を下記に掲載しました。
い いつまでも「折々のうた」つづけたい
ろ 六十の宝塚狂い
は 話下手の講演会
に 二階に上がるも一苦労
ほ 本を読むにもルーペ放せず
へ 変な夢見て目を覚ます
と 年寄りのおしゃれ
ち 地震に強いわが家の地の利
り 料理は面倒チンか湯煎か解凍か
ぬ 塗り椀にぜんざい雑煮のかわり
る 類が友呼ぶ蛙コレクション
ゐ 居眠り上手が健康のもと
も もうすぐ百歳白寿の春
「短歌詠」
い いつまでも「折々のうた」つづけたし大還暦は無理かと思えど
ろ 六十になりて初めて舞台見てヅカ狂ひとぞなりにけるかも
は 話下手と思ひてをれど招かれてお話をする折もあるなり
に 二階への昇降これが一苦労一段ごとに踏みかためつつ
ほ 本読むにルーペ放せずなりぬれどルーペ当ててもなほ読みづらし
へ 変な夢見てゐたナとは気づけどもどんな夢だか思ひ出せない
と 年寄りておしゃれをするは年寄りて沈む気持ちを引きたてんため
ち 地震には強きわが家の地の利にて岩盤の上に立てる安けさ
り 料理すること煩はしチンするか湯煎するかで間に合わせつつ
ぬ 塗り椀にぜんざい盛りて初春を祝ふがくにのならはしなりし
る 類が友呼びて集へる蛙ども所狭しとあふれかへるよ
ゐ 居眠りの時間はあれど調髪に行くひま取れず伸び放題に
も もうすぐに百歳越えて茶寿皇寿大還暦を目ざしてもみむ
神戸市が、3月16日から東北地方太平洋沖地震の支援に関する情報のツイッター配信を開始しました
神戸市広報専門官 松下麻理@kobecity0311 神戸市
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