先日カメラを譲っていただきました。
本日のブログ記事中の画像はその新しいカメラで撮影したものです。今までの愛機に比べて解像度が倍以上ありますので、なんかクッキリスッキリした画像に見えます。「画素数」が多いほど画質が綺麗だとは限らないようですが、やはり綺麗に見えます。
今まで使ってきたカメラはちょうど10年前に娘たちからプレゼントしてもらったもので、この10年、常に私の傍らにありました。トルコ旅行はじめ国内各地への旅行、登山、四季の折々の自然の移ろい、孫たちの誕生から成長、そのほとんどを記録してきました。何かをカメラに収めたいがだけに、どこかに出かけるということもありました。
十分に感謝しつつ満足しつつ愛機を使ってきましたが、さすがに最近では、最新のカメラのいろんな新機能を味わってみたいという思いが強くなってきており、愛機にすこし古さを感じていたところでした。そんな折も折、望んでいた機能のいろいろ備わったカメラをいただきました。本当に有り難く、早速あちこち撮影に出かけています。
金沢市内を流れる代表的な二つの川の一つが犀川です。「ふるさとは遠きにありて想うもの・・・」という詩で有名な文豪・室生犀星の犀星はこの川からとったペンネームと聞いています。繁華街に近い犀川大橋のすぐ近くにある雨宝院(うほういん)は、犀星が幼少期から青年期までを過ごしたお寺で、私も小学校入学まですぐ近くに住んでいましたので思い入れがあります。ここに載せました画像は、新しいカメラで、その犀川の川べりに整理された散策路から寺町台地を望んで撮ったものです。
一つは金沢でも超有名な料亭の川側に面した姿を収めたもので、各界のVIPが訪れているという江戸半ばの創業の歴史ある料亭です。寺町台地という高台にありますから、明るい時間の町の眺めも格別と思いますが、夜はまた、座敷から素晴らしいお月見が出来るということで、吉田茂元首相などはその夜景をことのほか愛でておられたと聞いています。私はと言いますと、今までのところ、どこからもお声がかかっておらず、まだ行ったことがありません。自分で行けよという話なんですが、そうは簡単にいかない、私にとっては敷居が高く感じるところでありますよ。あの方角なら、さぞや美しいお月様が堪能できるだろうなと思いながら写した1枚です。お料理も素晴らしいらしいですよ。
もう一枚は、前田家家老旧横山家迎賓館の犀川側のものです。家康から前田家2代目の利長が難癖をつけられた際の弁明のための使者・横山長知(よこやま ながちか:歴史好きには知る人ぞ知るお話)の流れをくむ家の別邸だったお屋敷で、大正初期の建築です。最近結婚式場として生まれ変わりました。もちろんまだ私にはお声がかかっておらず、行ったことはありません。こうして散歩の折に、あそこだなーと眺めるだけで、やはりお月見にも最適なんだろうなと思います。当分、結婚式に関係しそうな親戚縁者・知人は私の近辺には見当たりませんので、しばらく縁がありそうにないのが残念なところです。
犀川べりの遊歩道は、川上の自然あふれる景観から、街中の繁華街に近い区域を通って、そうとうな下流域までいろいろと楽しみながら歩ける市民憩いの空間です。