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金沢大学旧工学部校舎の取り壊し

2015年06月06日 | 日記
 妻が4月初めから5月末まで長女の所にいってましたので、その間炊事洗濯その他家事全般全て一人でやり、もちろん仕事もやっていますので忙しい毎日でした。
 普段はほとんど行かないスーパーにも、結構な頻度で食糧買い出しに行っておりましたが、そのスーパーのすぐ近くに2007年3月をもって移転した金沢大学工学部の跡地があります。
 その跡地に当時のままの状態でずっと放置されていた(ようにしか見えない)校舎が解体され始めていました。
 これは義弟に報告しなければと、いそいでカメラに収めました。義弟は、金大が金沢城内にあった時代に、世界でも貴重な城内にある大学ということにあこがれもあって金大に学び、今では日本法人のアメリカ支社の幹部としてアメリカに滞在中です。滞米生活は通算15年にもなります。
 城内からの移転にはずっと反対でした。あんな山の中に隔離されて、人間のいないところで狸相手に文系の連中は何を学ぶんだ・・・とよく言ってます。
 そしてついに、彼の学んだ工学部の校舎もなくなります。思い出の校舎の解体される画像を送ってやらなくてはと思っているのですが、余計なお世話でしょうかね 
 私も、街の真ん中にある金沢城に金沢大学があることを、教育を重視する町を標榜する金沢市民として誇らしく思っていましたから、角間なんていう山奥に移転することには大反対でした。「マムシに注意」なんて看板のたつ山の中に追いやっといて、学生に優しい街、どこが・・・という感じでした。


 しかし、1994年の城内からの移転後20年もたち、大学の去った金沢城がどんどん整備されて見どころ満載となるにつれ、お城ファンでもある私は「まぁーいいか・・・」と最近は思っています。
 それでも、移転先に開発された門前町に、進出しているほとんどが東京大阪などの県外大手資本ばかりで、門前町に金沢らしさのかけらもないことにはすごい違和感があります。
 といってもよく利用はするんですよね。何しろ便利ですからねー。
 古き良き日本はどこへいくんでしょうか・・・






女川といわれる浅ノ川と山側環状道路沿いの金大門前町
金沢大学は、写真奥の山のずっと左に連なったところの山間、街並から隔絶した所に存在します
写真ずっと右側、浅ノ川のずっと下流域が金沢の市街地
この写真の浅ノ川沿いと、川より左は、ここ15年くらいで忽然と現れた街です